1.ボリュームレシオとは

ボリュームレシオは、一定期間における株価上昇時の出来高の合計と、下落時の出来高の合計の比率を計算し、相場の勢いを表した指標です。

株価上昇時は出来高が増える傾向にあるため、水準が高くなる傾向にあります。
70%を超えると高値圏、30%を割りこむと底値圏とされています。
実践的なボリュームレシオの使い方として、同じ計算日数のRSIと併用するという方法があります。

この2つの指標は非常によく似たものですが、出来高を加味していないRSIと出来高を加味したボリュームレシオを併用することによって、より高い確度で相場の動きを予想することができると言われています。

例えば、RSIの上昇に先立ってボリュームレシオが上がったら、株価も上昇すると判断できます。
しかし逆に、ボリュームレシオの動きが伴わないRSIの上昇は、株価もすぐに元の水準に戻る可能性が高いと判断できます。

このように、ボリュームレシオをRSIの補助的な役割として用いると、より確実な売買シグナルを期待することができるでしょう。

ボリュームレシオの計算式には以下の2通りがあります。

ボリュームレシオ

執筆者

西村剛
西村剛

フェアトレード株式会社 代表取締役。機関投資家出身で統計データを重視したシステムトレードに注力。2011年株-1グランドチャンピオン大会で+200.4%、2012年+160.1%、2013年157.0%を叩き出し三連覇達成。証券アナリスト検定会員。システムトレードを使った定量分析と、これまでファンドマネジャーとして培ったファンダメンタルズ分析を融合した新しい視点で株式市場を分析し、初心者でもわかりやすい言葉を使った解説に定評がある。


 

2.ボリュームレシオの有効性

今回は一般的に言われている「ボリュームレシオが30%を下回ったら買いで70%を上回ったら売り」が果たして有効かどうか調べてみました。ルールの詳細は以下の通りです。

ⅰ.ルール詳細(ボリュームレシオの有効性の検証)

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バックテストモード:標準モード
バックテスト期間:2000年1月1日から2019年12月31日
バックテスト対象の銘柄:日経平均採用銘柄
売買単位:金額固定(単位枚数を無視)

買いルール:ボリュームレシオ(25日)が30%以下
⇒上記を満たした翌日に成行で買い

売りルール:ボリュームレシオ(25日)が70%以上
⇒上記を満たした翌日に成行で売り

【買いルール詳細】
ボリュームレシオ

【売りルール詳細】
ボリュームレシオ

出所:システムトレードの達人 達人モード「ストラテジーの設定内容」画面

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ⅱ.検証結果(ボリュームレシオの有効性の検証)

検証結果は以下の通りです。

運用資産の推移

ボリュームレシオ

出所:システムトレードの達人 達人モード「運用資産の推移」画面

■バックテスト結果■

勝率: 64.24 %
勝ち数: 1,694 回
負け数: 943 回
引き分け数: 10 回
平均損益(円): 7,456 円  平均損益(率): 3.73 %
平均利益(円): 33,230 円  平均利益(率): 16.62 %
平均損失(円): -38,767 円  平均損失(率): -19.38 %
合計損益(円): 19,735,010 円  合計損益(率): 9,867.69 %
合計利益(円): 56,292,369 円  合計利益(率): 28,146.59 %
合計損失(円): -36,557,359 円  合計損失(率): -18,278.90 %
PF: 1.540
平均保持日数: 233.02 日

3.まとめ ボリュームレシオは有効?

資産曲線が概ね右肩上がりの曲線となっており、それなりに有効なルールだと見て取れます。
また、勝率64.24%、平均損益3.73%PF1.540となっており、統計的にはやや有効な結果と言えるでしょう。

運用資産の推移をみても、2008年のリーマンショック時以外は基本的に右肩上がりとなっています。

したがって、「ボリュームレシオ」を投資判断の材料として使うことは有効であると判断できるでしょう。

なお、これはあくまで日経平均採用銘柄の傾向です。他の市場については、調べてみると別の傾向が得られるかもしれません。気になる方は、ぜひご自身でも検証してみてはいかがでしょうか。

<追伸>
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