株式投資を行っていると、気になっている銘柄の株価がストップ高していることが良くありますよね。
「羨ましいな」「自分の保有している銘柄がストップ高してほしいな」といった願望が出てきますが、現実にはなかなか保有している銘柄がストップ高することはありません。
また、ストップ高した銘柄を後追いで買うのには抵抗が強く、実際、後追いで買うのは損失を被る可能性が高いため、おすすめしません。
ストップ高の翌日は買いか? (←こちらのストップ高の翌日に後追いで買う戦略について詳しく解説しております。)
よって、ストップ高する銘柄を意図的には買えないのです。
そんな、投資家にとって夢のような出来事であるストップ高ですが、株式投資を長年行っていると、ごくごく稀に保有している銘柄がストップ高となることがあります。
とてもラッキーですが、ストップ高銘柄を保有していても、必ずしも、それが利益に繋がるわけではありません。
なぜなら、手仕舞いの仕方次第では、せっかくストップ高銘柄を買えても、ほとんど利益を得られなかったり、場合によっては逆に損失となることもあるからです。
ストップ高銘柄を買えたとしても、出口戦略を間違えると、せっかく掴んだ幸運を逃してしまうリスクがあるのです。
そこで、今回は保有している銘柄がストップ高になったときの正しい対処法についてご紹介します。
目次
1.ストップ高した後の株価はどうなる?
今回は過去の株価のデータ23年分を使って、ストップ高した銘柄のその後の株価の傾向について分析したいと思います。
今回は、ストップ高した銘柄を、ストップ高した翌日に買い付けし、1日保有したら手仕舞いした場合について分析します。
この分析を行うことで、保有銘柄がストップ高した後、どのように対処すれば良いかが分かります。
では、さっそく分析しましょう。分析内容の詳細は以下の通りです。
ⅰ.ルール詳細(ストップ高した後の株価はどうなる?)
上記が、今回の分析内容です。
終値がストップ高した銘柄を、ストップ高した翌日に買い付けし、買い付けした翌日手仕舞いします。
このような分析を行うことで、保有している銘柄がストップ高した場合に、その翌日以降にどのように手仕舞いすれば良いかが分かります。
仮に、勝率が高く、1トレードあたりの平均損益がプラスならば、ストップ高した銘柄は、すぐに手仕舞いするのではなく、引き続き保有を継続したほうが良いと言えるでしょう。
一方で、勝率が低く、平均損益がマイナスならば、ストップ高した銘柄はすぐに手仕舞いしたほうが良いと言えるでしょう。
なお、ストップ高した銘柄が、翌日もストップ高した場合は、その銘柄を買えないと判定し、トレードには含めません。
これは、ストップ高銘柄は、買いの注文が殺到しており、現実的に買い付けできないものと判断したほうが良いからです。
では、上記の条件で過去の株価データでトレードした場合に、どのような分析結果になるでしょうか。分析結果は以下をご覧下さい。
ⅱ.分析結果(ストップ高した後の株価はどうなる?)
上記が、分析結果です。
検証結果を見てみると、勝率は39.64%、平均損益は-1.10%となっています。
勝率が4割を割り込み、平均損益もマイナスです。
また、損益の推移のグラフを見ても、一貫して損失が膨らんでいることが分かります。
以上の結果から、ストップ高した銘柄は、翌日以降に株価が下がる可能性が高いと言えるでしょう。
よって、保有している銘柄がストップ高した場合には、翌日以降に手仕舞いしたほうが利益につながると言えるでしょう。
なお、今回の分析では、ストップ高した銘柄が、翌日もストップ高した場合は、その銘柄買えないと判定し、トレードには含めていません。
2.まとめ
過去22年分の株価データから、持ち株がストップ高になったときの対処法は、
・ストップ高し続ける限りは保有を継続
・株価の値がついた場合は即手仕舞い
が最も利益を得やすいという結果が得られました。
保有している銘柄がストップ高になると、非常に嬉しい反面、どのように手仕舞いしたら良いか分からないといった問題を抱えます。
しかし、今回の分析結果から、保有した銘柄がストップ高した際の対処法が分かりました。
ぜひ、今回の分析結果を参考に、保有銘柄がストップ高という幸運を掴んだときの参考にして頂ければと思います。
なお、今回の分析結果から、勘の良い方は、「ストップ高した銘柄を空売りすればよいのでは?」と思った方もいるかもしれません。
ストップ高した銘柄を空売りすることで、利益が期待できそうです。
しかし、それは現実的ではありません。
ストップ高した銘柄は、「空売り規制」がかかることが多く、空売りができる貸借銘柄であっても、売れないです。
空売り規制がかかったかどうかは、証券会社で確認することが可能です。
よって、ストップ高銘柄は売れないということを頭の片隅に置いておくと良いでしょう。
自分の保有している銘柄がストップ高すると、めったにおこらない事態であることから、嬉しい意味でパニックになります。
パニックになった状態で、下手な手仕舞いをしてしまうと、せかっく値上がりしたにも関わらず、利益を減らしたり、場合によっては、利益を得られないといったケースも発生します。
ストップ高銘柄は狙って買えないです。
だからこそ、事前に保有している銘柄がストップ高した場合には、どのように対処するかを、事前に決めておき、利益を逃さないようにしておく必要があるでしょう。
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