1.ウィリアムズ%Rとは

ウィリアムズ%Rは、米国の有名なトレーダーであるラリー・ウィリアムズ氏が考案したテクニカル指標です。「%Rオシレーター」や、単に「%R」とも呼ばれ、株価の買われすぎや売られすぎを測る指標として現在でも人気の高い指標です。0%近辺を高値水準、100%近辺を下値水準として見ます。20%以下の水準を「買われ過ぎ」、80%から上の水準を「売られ過ぎ」とそれぞれ判定し、売買シグナルの基準とします。

%Rは以下のように定義されます。

ウィリアムズ%R

執筆者

西村剛
西村剛

フェアトレード株式会社 代表取締役。機関投資家出身で統計データを重視したシステムトレードに注力。2011年株-1グランドチャンピオン大会で+200.4%、2012年+160.1%、2013年157.0%を叩き出し三連覇達成。証券アナリスト検定会員。システムトレードを使った定量分析と、これまでファンドマネジャーとして培ったファンダメンタルズ分析を融合した新しい視点で株式市場を分析し、初心者でもわかりやすい言葉を使った解説に定評がある。


 

2.ウィリアムズ%Rの有効性

今回は一般的に言われている「%Rが80%を上回ったら買いで20%を下回ったら売り」が果たして有効かどうか調べてみました。ルールの詳細は以下の通りです。

ⅰ.ルール詳細(ウィリアムズ%Rの有効性の検証)

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バックテストモード:標準モード

バックテスト期間:2000年1月1日から2019年12月31日

バックテスト対象の銘柄:日経平均採用銘柄

売買単位:金額固定(単位枚数を無視)

買いルール:ウィリアムズ%R (14日)が80.00以上

⇒上記を満たした翌日に成行で買い

売りルール:ウィリアムズ%R (14日)が20.00以下

⇒上記を満たした翌日に成行で売り

【買いルール詳細】

ウィリアムズ%R

【売りルール詳細】

ウィリアムズ%R

出所:システムトレードの達人 達人モード「ストラテジーの設定内容」画面

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ⅱ.検証結果(ウィリアムズ%Rの有効性の検証)

検証結果は以下の通りです。

資産運用の推移

ウィリアムズ%R

         出所:システムトレードの達人 達人モード「運用資産の推移」画面

■バックテスト結果■

勝率: 66.00 % 
勝ち数: 17,855 回 
負け数: 9,200 回 
引き分け数: 266 回 
  
平均損益(円): 1,361 円 平均損益(率): 0.68 %
平均利益(円): 10,321 円 平均利益(率): 5.16 %
平均損失(円): -15,990 円 平均損失(率): -8.00 %
  
合計損益(円): 37,171,832 円 合計損益(率): 18,588.01 %
合計利益(円): 184,280,348 円 合計利益(率): 92,144.51 %
合計損失(円): -147,108,516 円 合計損失(率): -73,556.50 %
  
PF: 1.253 
平均保持日数: 26.64 日 

3.まとめ ウィリアムズ%Rは有効?

資産曲線が概ね右肩上がりの曲線となっており、それなりに有効なルールだと見て取れます。また、勝率66.00%、平均損益0.68%、PF1.253となっており、統計的にはやや有効な結果と言えるでしょう。

ただし、運用資産の推移を見てもらえばわかるように、下落相場では「ウィリアムズ%R」はうまく機能しません。

そのため、仮に、「ウィリアムズ%R(20日)が80%以上」であっても、
下落相場の時にはトレードしないほうが良いと判断できるでしょう。

また、この「ウィリアムズ%R」を利用して売買ルールを構築する場合には、
なんらかの「トレンド判定」を加える必要があるでしょう。

具体的には、

「終値が移動平均(〇日)より上に位置している」
「株価指数(日経平均株価等)の株価位置が〇%以上」

などがあげられそうですね。

なお、これはあくまで日経平均採用銘柄の傾向です。他の市場については、調べてみると別の傾向が得られるかもしれません。気になる方は、ぜひご自身でも検証してみてはいかがでしょうか。

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<追伸>
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