テクニカル指標「ゴールデンクロス」は有効か? 

今回は、「ゴールデンクロス」について、
統計的な有効性について検証していきましょう。

この用語は、あなたもよく耳にするかもしれません。

「ゴールデンクロス」とは、短期の移動平均線が
長期の移動平均線を上抜くことを言います。

これと対をなすのが「デットクロス」です。

「デッドクロス」とは、短期の移動平均線が
長期の移動平均線を上から下抜くことを言います。

一般的に、ゴールデンクロスは絶好の買いタイミング、
デットクロスは絶好の売りタイミングと言われています。

果たして本当なのでしょうか?

そこで、今回は、「ゴールデンクロス」した銘柄を買い付け、
「デットクロス」したタイミングで手仕舞いした場合に、
過去の検証では利益が得られたかどうかを検証してみます。

では、さっそく検証条件を確認していきましょう。

執筆者

田村 祐一
田村 祐一

フェアトレード株式会社所属。調査本部アナリスト。統計データを重視したシステムトレードとファンダメンタルを組み合わせて銘柄分析を行う。株主優待先回り買い等の「イベント投資」にも注力。



1.ゴールデンクロス戦略の有効性

検証条件は、以下の通りです。

ⅰ.ルール詳細(ゴールデンクロス戦略の有効性の検証)

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検証対象:全銘柄
検証期間:1990/03/01~2014/05/31
1銘柄当たりの投資金額:20万円

【買い条件】
・5日移動平均線が25日移動平均線を上抜いた銘柄を、翌日成行買い

【売り条件】
・5日移動平均線が25日移動平均線を下抜いた、翌日に成行売り(手仕舞い)
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上記が、今回の検証条件です。

今回は、短期の移動平均を「5日移動平均線」、
長期の移動平均を「25日移動平均」としました。

仮に、勝率が高く、1トレードあたりの平均損益がプラスならば、
この「移動平均乖離率」を使用した投資法は有効と言えるでしょう。

では、上記条件で検証した場合に、どのような検証結果になるでしょうか。

検証結果は、以下の通りです。

ⅱ.検証結果(ゴールデンクロス戦略の有効性の検証)

【検証結果】

GC
勝率: 35.09 %
勝ち数: 102,558 回
負け数: 189,709 回
引き分け数: 9,781 回

平均損益(円): 2,192 円  平均損益(率): 1.10 %
平均利益(円): 27,019 円  平均利益(率): 13.51 %
平均損失(円): -11,116 円  平均損失(率): -5.56 %

合計損益(円): 662,174,767 円  合計損益(率): 331,066.48 %
合計利益(円): 2,771,014,414 円  合計利益(率): 1,385,531.49 %
合計損失(円): -2,108,839,647 円  合計損失(率): -1,054,465.01 %

プロフィット・ファクター(総利益÷総損失): 1.314
平均保持日数: 31.22 日

以上が、検証結果です。

2.まとめ ゴールデンクロスは有効か?

検証結果を見てみると、勝率は35.09%、平均損益は1.10%です。

平均損益がプラスで、合計損益もプラスとなっていることから、
一応統計的に有効な投資法と言えそうです。

ただし、「一応」です。

勝率が35%と若干低いために、
この条件だけでトレードすることには抵抗を感じます

今回の検証条件に、より条件を追加する必要がありそうですね。

なお、その条件とは「中長期のチャートが上昇トレンド」
の銘柄をトレードするということです。

イメージするために、以下のチャートをご覧下さい。

【勝ちトレード例】

kachi

勝ちトレードは、株価が「75日移動平均線」や「150日移動平均線」の上を推移している銘柄が多く、「上昇トレンドを形成」しています。

【負けトレード例】

make

長期で下落トレンドにある銘柄のゴールデンクロスは、その後下がりやすい傾向。ダマシである可能性が高いです。

いかがでしょうか、上記で表示したチャートは、あくまでも一例です。

しかし、「上昇トレンド」にある銘柄の「ゴールデンクロス」は
トレードチャンスとなる可能性が高いです。

ぜひ、この投資戦略を活用してみては、いかがでしょうか。

<追伸>
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