今回はシステムトレードに必要なテクニカル指標を紹介します。

まず、テクニカル指標を理解する前に、その大元である相場分析の手法について、整理しておきましょう。相場分析は、以下のように「ファンダメンタルズ分析」と「テクニカル分析」の2つに分けられます。

1つ目のファンダメンタルズ分析とは、投資対象の価格が、経済指標や企業業績などに照らし合わせて割安か割高かを判断する方法です。2つ目のテクニカル分析とは、過去に見られた相場のパターンは将来も繰り返すという考え方をもとに、過去の相場の動きからパターンを見つけ、将来の値動きを予測する方法です。ファンダメンタルズ分析は、投資対象の「価値」を分析しているのに対し、テクニカル分析は投資対象の「売買タイミング」を分析しているものと考えて良いでしょう。つまり、このテクニカル分析から考えると、「テクニカル指標」とは、テクニカル分析で使用される、相場のパターンを見つけ出す指標のことを言います。そして、投資対象の売買のタイミングを分析するために使用する指標だと言えます。

もしあなたが、これまでファンダメンタルズ分析を主とした投資法やトレード法をしていたのならば、従来と全く違う方法でトレードします。そのときは、ぜひ従来のものとは全く違った性質を持つ方法だということを十分に理解して、進めていきましょう。反対に、もしあなたが、これまでテクニカル分析を主とした投資法やトレード法をしていたのならば、これまでの方法の延長と考えられます。ぜひ、これまでの知識を十分に活かしていきましょう。

では、ここから詳しくテクニカル指標を学習していきましょう。

執筆者

西村剛
西村剛

フェアトレード株式会社 代表取締役。機関投資家出身で統計データを重視したシステムトレードに注力。2011年株-1グランドチャンピオン大会で+200.4%、2012年+160.1%、2013年157.0%を叩き出し三連覇達成。証券アナリスト検定会員。システムトレードを使った定量分析と、これまでファンドマネジャーとして培ったファンダメンタルズ分析を融合した新しい視点で株式市場を分析し、初心者でもわかりやすい言葉を使った解説に定評がある。


1.  テクニカル指標とは

「テクニカル指標」とは、テクニカル分析で使用される、相場のパターンを見つけ出す指標です。すでにご存じの方も多いかもしれませんが、テクニカル指標は非常に多くの種類があります。プロである私も全てを把握しているわけではありません。むしろ、好みのものや使いやすいものだけ使えば良いというのがテクニカル指標です。これはシステムトレード初心者の方に見られる傾向ですが、はじめから全てのテクニカル指標を習得しようとしてしまいます。しかし、そのようなことは決して必要ありません。これから多数のテクニカル指標を紹介しますが、その中で使用するものは、あなたの好みや、使い勝手に合わせて選択してください。なお、この多数あるテクニカル指標ですが、大きく分けると「2つのカテゴリー」に分かれています。各テクニカル指標の解説をする前に、あなたの頭の中が整理しやすいように、2つのカテゴリーからお話ししましょう。以下をご覧ください。

テクニカル指標は、上のように「トレンド系」と「オシレーター系」の2つのカテゴリーがあります。「トレンド系」指標は、今の相場が上げ相場なのか、下げ相場なのか、相場の方向性(トレンド)を見極めるときに活用される指標です。これらの多くは主に相場の中長期の予測を行う際に使用されています。トレンド系の指標には、「移動平均線」、「MACD」などがあります。また、「オシレーター系」指標は、相場にトレンドがなく横ばいが続いているときやトレンド系指標の補完として活用される指標です。比較的短期の予測を行う際に使用されます。オシレーター系指標には、「RSI」や「ストキャスティクス」などがあります。

これから、カテゴリーごとに、トレンド系のテクニカル指標と、オシレーター系のテクニカル指標を解説します。ぜひあなたの好みや使いやすいものを見つけてみてください。

2.  テクニカル指標(トレンド系)

「トレンド系」指標は、今の相場が上げ相場なのか、下げ相場なのか、相場の方向性(トレンド)を見極めるときに活用される指標です。これらの多くは主に相場の中長期の予測を行う際に使用されています。トレンドの算出は、移動平均が基本になっています。移動平均とは、一定期間のデータの平均を算出し、算出期間の対象を時間の経過とともにずらしていくものです。この平均値の変化で方向性を判断していきます。

なお、トレンド系のテクニカル指標を使用した売買判断の基準は、大きく分けると以下の2つに集約されます。

1つ目の売買判断の基準は、「トレンドの流れ」です。これは、トレンド系のテクニカル指標が、相場が上昇トレンドにあることを示していれば買い、下落トレンドにあることを示していれば売りというように、指標が示すトレンドに合わせて売買の判断をします。2つ目の売買判断の基準は、「トレンドからの乖離に合わせて売買する方法」です。これは、「トレンドから大きく乖離して価格が大きく上昇(下落)しても、行き過ぎた価格はいずれ修正される」という考え方がもとになっています。

この2つの売買判断の基準ですが、具体例を挙げましょう。移動平均を例に挙げると、それぞれ、以下のように表現できます。

もちろん、上記は一例です。ただし、売買判断の基準が違うと、このように表現される内容が変わるのです。各指標の活用方法を整理するうえでも、「トレンドの流れに合わせて売買する」ものなのか、「トレンドからの乖離」を利用するものなかに分類しながら修得を進めていきましょう。

3.  テクニカル指標(オシレーター系)

「オシレーター系」指標は、相場にトレンドがなく横ばいが続いているときやトレンド系指標の補完として活用されるテクニカル指標です。そもそも、「オシレーター」とは、「(振り子のように)振動するもの」や、「物事が二点の間で変動するもの」を指す言葉です。語源の通り、どの指標も、算出された値が、0%~100%のように、一定の値の範囲内で変動するように開発されています。そして、その値の位置で、相場が今、「買われすぎ」と「売られすぎ」のどちらの状態にあるかを判断できるよう表示されます。ただし、どの指標にも言えることですが、オシレーター指標も万能ではなく、機能しない局面もあります。したがって、その弱点もしっかり押さえておくことで、有効な売買ルールを作成する上で有効な活用方法を見つけられることができるでしょう。

以上でテクニカル指標の解説は終了です。
各々のテクニカル指標の詳細はシステムトレードの基本ページから参照してください。

暴落相場で利益をあげる3つの方法|システムトレードの達人公式ブログ

<追伸>
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