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ストップ高の翌日に株を買うと儲かるのか?【2021年最新版】を動画で解説


※動画が見られない方は ストップ高の翌日に株を買うと儲かるのか?【2021年最新版】 をご覧ください。

1.ストップ高の翌日も上がる!?

ストップ高の翌日も上がるか?について過去21年の株価データを使い検証します。

銘柄探しをしていると、株価が大きく上昇しストップ高をつけている銘柄を見かけます。ストップ高をしているだけあって買い注文が殺到しています。

ストップ高をしている銘柄は、上方修正の発表や業績拡大が大きく期待できる材料が出ている銘柄が多く、魅力的に映り買いたくなってしまいます。

ストップ高をつけた銘柄は、強烈に資金が流入していることから、ストップ高をつけた翌日に買うことでも十分に上昇のうまみを得られそうです。

ただ本当にストップ高をつけた銘柄を翌日に買って後追いしたら、利益が出るのでしょうか?

そこで今回は、ストップ高をつけた銘柄を翌日に買うと利益になるのかについて検証していきます。

執筆者

西村剛
西村剛

フェアトレード株式会社 代表取締役。機関投資家出身で統計データを重視したシステムトレードに注力。2011年株-1グランドチャンピオン大会で+200.4%、2012年+160.1%、2013年157.0%を叩き出し三連覇達成。証券アナリスト検定会員。システムトレードを使った定量分析と、これまでファンドマネジャーとして培ったファンダメンタルズ分析を融合した新しい視点で株式市場を分析し、初心者でもわかりやすい言葉を使った解説に定評がある。




2.ストップ高の翌日は買いか(全銘柄の検証結果)

まずは全銘柄を対象にストップ高を付けた銘柄を翌日に成行注文で買った場合の検証を行いました。

検証条件は、以下の通りです。

ⅰ.ストップ高銘柄の翌日買い戦略の検証ルール(全銘柄)

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検証対象:全銘柄
検証期間:2000/01/01~2020/12/31

1銘柄当たりの投資金額:20万円

【買い条件】
前日終値がストップ高だった銘柄を、翌日に成行買い

【売り条件】
含み益が10%以上 もしくは、
含み損が10%以上

上記2つの条件のどちらかをみたしたら、その翌日に成行売り(手仕舞い)
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上記が、今回の検証条件です。

単純に、ストップ高をした銘柄を、翌日の寄り付きに成行買いします。そして、含み益が10%出るか、含み損が10%以上となったら、その翌日の寄り付きに手仕舞いします。

仮に、勝率が高く、1トレードあたりの平均損益がプラスならば、ストップ高の翌日に買う戦略は統計的に有効な戦略と言えるでしょう。

では、上記条件で検証した場合に、どのような検証結果になるでしょうか。

ⅱ.ストップ高銘柄の翌日買い戦略の検証結果(全銘柄)

ストップ高

勝率: 39.00 %
勝ち数: 17,302 回
負け数: 27,061 回
引き分け数: 107 回

合計損益(率): -61,192.84 %  平均損益(率): -1.38 %
合計利益(率): 306,578.27 %  平均利益(率): 17.72 %
合計損失(率): -367,771.11 %   平均損失(率): -13.59 %

プロフィット・ファクター(合計利益÷合計損失): 0.834
平均保持日数: 12.82 日

以上が、検証結果です。検証結果を見てみると、
勝率は39.00%平均損益は-1.38%です。

勝率は4割を切り、平均損益も大きなマイナスとなっていることから、

ストップ高した銘柄を翌日に買う戦略は有効ではない
と判断できるでしょう。

3.ストップ高の翌日は買いか(東証一部の検証結果)

次に、東証一部に限定した場合を確認してみましょう。

ⅰ.ストップ高銘柄の翌日買い戦略の検証結果(東証一部)

 勝率: 42.71 %
 勝ち数: 2,990 回
 負け数: 4,011 回
 引き分け数: 13 回

 平均損益(円): -2,910 円  平均損益(率): -1.46 %
 平均利益(円): 28,510 円  平均利益(率): 14.26 %
 平均損失(円): -26,342 円  平均損失(率): -13.17 %

 合計損益(円): -20,413,174 円  合計損益(率): -10,206.83 %
 合計利益(円): 85,244,143 円  合計利益(率): 42,622.78 %
 合計損失(円): -105,657,317 円  合計損失(率): -52,829.61 %

 PF: 0.807
 平均保持日数: 14.81 日

以上が、検証結果です。検証結果を見てみると、
勝率は42.71%平均損益は-1.46%です。

勝率は5割を切り、平均損益もマイナスとなっていることから、

東証一部もストップ高の翌日に買う戦略は有効ではないと判断できるでしょう。

4.ストップ高の翌日は買いか(東証二部・大証・名証の検証結果)

次に、東証二部・大証・名証に限定した場合を確認してみましょう。

ⅰ.ストップ高銘柄の翌日買い戦略の検証結果(東証二部・大証・名証)

 勝率: 38.80 %
 勝ち数: 2,097 回
 負け数: 3,307 回
 引き分け数: 10 回

 平均損益(円): -5,438 円  平均損益(率): -2.72 %
 平均利益(円): 30,827 円  平均利益(率): 15.41 %
 平均損失(円): -28,450 円  平均損失(率): -14.23 %

 合計損益(円): -29,440,089 円  合計損益(率): -14,720.33 %
 合計利益(円): 64,644,970 円  合計利益(率): 32,322.97 %
 合計損失(円): -94,085,059 円  合計損失(率): -47,043.30 %

 PF: 0.687
 平均保持日数: 13.56 日

以上が、検証結果です。検証結果を見てみると、
勝率は38.80%平均損益は-2.72%です。

勝率は5割を切り、平均損益もマイナスとなっていることから、

東証二部・大証・名証もストップ高の翌日に買う戦略は有効ではないと判断できるでしょう。

5.ストップ高の翌日は買いか(ジャスダック・マザーズの検証結果)

次に、ジャスダック・マザーズに限定した場合を確認してみましょう。

ⅰ.ストップ高銘柄の翌日買い戦略の検証結果(ジャスダック・マザーズ)

 勝率: 37.52 %
 勝ち数: 9,240 回
 負け数: 15,388 回
 引き分け数: 24 回

 平均損益(円): -5,445 円  平均損益(率): -2.72 %
 平均利益(円): 31,906 円  平均利益(率): 15.95 %
 平均損失(円): -27,881 円  平均損失(率): -13.94 %

 合計損益(円): -134,225,853 円  合計損益(率): -67,114.37 %
 合計利益(円): 294,807,393 円  合計利益(率): 147,405.83 %
 合計損失(円): -429,033,246 円  合計損失(率): -214,520.20 %

 PF: 0.687
 平均保持日数: 8.61 日

以上が、検証結果です。検証結果を見てみると、
勝率は37.52%平均損益は-2.72%です。

勝率は4割を切り、平均損益も大きなマイナスとなっていることから、

ジャスダック・マザーズもストップ高の翌日に買う戦略は有効ではないと判断できるでしょう。

6.ストップ高の翌日は買いか(2日連続ストップ高銘柄の検証結果)

次に、2日連続ストップ高銘柄を翌日買う戦略は、どんな結果となるでしょうか。

ⅰ.ストップ高銘柄の翌日買い戦略の検証結果

 勝率: 34.94 %
 勝ち数: 3,120 回
 負け数: 5,809 回
 引き分け数: 20 回

 平均損益(円): -8,829 円  平均損益(率): -4.41 %
 平均利益(円): 32,837 円  平均利益(率): 16.42 %
 平均損失(円): -31,237 円  平均損失(率): -15.62 %

 合計損益(円): -79,007,200 円  合計損益(率): -39,504.25 %
 合計利益(円): 102,450,982 円  合計利益(率): 51,226.21 %
 合計損失(円): -181,458,182 円  合計損失(率): -90,730.46 %

 PF: 0.565
 平均保持日数: 6.27 日

以上が、検証結果です。検証結果を見てみると、
勝率は34.94 %平均損益は -4.41 %です。

勝率は4割を切り、平均損益も大きなマイナスとなっていることから、

2日連続ストップ高におけるストップ高した銘柄を翌日に後追いして買う戦略は有効ではないと判断できるでしょう。

7.ストップ高の翌日は買いか(直近1ヶ月の値動きが小さい場合の検証結果)

今度は、直近1ヶ月の間の値動きが小さい場合にストップ高した銘柄を翌日買う戦略はどんな動きとなるか見てみましょう。

直近の値動きが小さい状態から、上放れした場合には、その後の上昇も大きくなることが期待できそうです。

具体的には、25日間のボラティリティが5%以下という設定を追加してみました。

結果をみてみましょう。

ⅰ.ストップ高銘柄の翌日買い戦略の検証結果

 勝率: 41.70 %
 勝ち数: 1,763 回
 負け数: 2,465 回
 引き分け数: 8 回

 平均損益(円): -2,442 円  平均損益(率): -1.22 %
 平均利益(円): 27,988 円  平均利益(率): 13.99 %
 平均損失(円): -24,214 円  平均損失(率): -12.11 %

 合計損益(円): -10,345,262 円  合計損益(率): -5,172.79 %
 合計利益(円): 49,341,965 円  合計利益(率): 24,671.40 %
 合計損失(円): -59,687,227 円  合計損失(率): -29,844.18 %

 PF: 0.827
 平均保持日数: 23.35 日

以上が、検証結果です。検証結果を見てみると、
勝率は41.70%平均損益は-1.22%です。


勝率は5割を切り、平均損益もマイナスとなっていることから、

直近1ヶ月の値動きが小さい場合におけるストップ高した銘柄を翌日に後追いして買う戦略は有効ではないと判断できるでしょう。

しかしながら、資産曲線をみると、今回の結果は一方的な右肩下がりではなく、利益になっている期間もあるようです。

もう少し改良すると、この場合のストップ高銘柄の翌日買い戦略は有効になるかもしれません。

8.まとめ ストップ高の翌日は買いか?

ストップ高した銘柄は、大きく株価上昇した反動で、翌日に利益確定売りが出やすくなります。また、投資家の注目が集まることから、株価は乱高下します。

その結果、ストップ高銘柄の翌日買い戦略はリスクが高いトレードになってしまうのです。

システムトレード的な観点から見ると、ストップ高した銘柄の翌日は買わないというのが正解といえるでしょう。

しかしながら、直近1ヶ月の値動きが小さい場合においては、若干の改善が見られました。
このままでは、運用はできませんが、有効なルールに対しての改善のヒントにはなりそうです。

ぜひ、ご自身でもより深く研究していただくとよいでしょう。

裁量トレードをされている方の中には、天才的な感性を持ち、こういった銘柄で大きな利益を上げている人もいます。

しかし、そのような人は5万人に1人いればいいほどです。

よって、ストップ高銘柄を翌日に買うのは極力避けたほうが良いでしょう。

特に、株式投資初心者の方は、絶対にやめましょう。なぜなら、ストップ高銘柄の翌日買い戦略は、売り時がとても難しいからです。

仮に一時的に含み益が出ていたとしても、少しタイミングがずれると一瞬にして株価が急落します。そうなってしまったら、よっぽどでない限りは、株価は戻ってきません。

株式投資初心者の方の多くが、このストップ高銘柄によって退場します。

それは、飛んで火に入る夏の虫のようです。

ストップ高銘柄は翌日に後追いして買うと儲かりそうな気がしますが、まやかしです。

とてもリスクが高いことについては、十分に把握したほうが良いですね。

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