コロナショックで相場が大きく動いている最中ですので、今の株価動向が気になる方も多いかと思います。
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今回は、「月曜日の株価の傾向」を検証していきます。
株式市場では、古くから「月曜日は株価が下がりやすい」と言われています。
株式市場では、はっきりとした理論的な根拠はないけれど、よく当たると言われている経験則のことを「アノマリー」と言います。
「夏枯れ相場」や「節分天井彼岸底」等の格言も一種のアノマリーです。
相場の格言は数多くありますが、中には検証してみると全く逆の結果がでるものもあります。
間違いの格言については、今後取り上げて行きたいと思います。
そこで、今回は「月曜日は株価が下がりやすい」というアノマリーが本当に正しいかどうかを検証していきます。
では、まずはじめに検証条件を確認していきましょう。
1.月曜日の株価の傾向~市場別~
ⅰ.ルール詳細(TOPIX500の月曜日の株価傾向)
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検証対象:TOPIX500採用銘柄
検証期間:2000/01/01~2020/12/31
1銘柄当たりの投資金額:20万円
【買い条件】
・月曜日の寄り付きに成行で買い
【売り条件】
・月曜日の大引けで成行売り
============================================
以上のルールで「TOPIX500」採用銘柄を対象に、「買い条件」と「売り条件」でトレードした場合に、どのような成績になるのかを検証しました。
2000年から2021年までの約21年の検証を行うことで、月曜日の株価の傾向を掴むことができるでしょう。
仮に、勝率が50%以上で、損益がプラスならば、月曜日は株価が上がりやすい曜日と判断できます。
反対に、損益がマイナスであるならば、月曜日は下がりやすい曜日と言えるでしょう。
果たして、分析結果はどのようになるでしょうか。
過去のデータを用いて検証した結果は、以下の通りです。
ⅱ.検証結果(TOPIX500の月曜日の株価傾向)

勝率: 47.93 %
勝ち数: 216,378 回
負け数: 235,096 回
引き分け数: 25,127 回
平均損益(円): -105 円 平均損益(率): -0.05 %
平均利益(円): 2,756 円 平均利益(率): 1.38 %
平均損失(円): -2,751 円 平均損失(率): -1.38 %
合計損益(円): -50,275,161 円 合計損益(率): -25,142.34 %
合計利益(円): 596,417,269 円 合計利益(率): 298,261.58 %
合計損失(円): -646,692,430 円 合計損失(率): -323,403.93 %
PF: 0.922
平均保持日数: 0.00 日
以上が、検証結果です。
検証結果を見てみると、勝率は 47.93 %、平均損益は -0.05 %となっています。
勝率は5割を割り込んでおり、平均損益はマイナスです。
月曜日は下がりやすい傾向があるようです。
なお、先ほどの検証では、トレードの対象は、TOPIX500に採用されている大型株でした。
もしかすると、中小型株の月曜日の株価の傾向は異なるかもしれません。
そこで、次に、「東証マザーズ」の銘柄を対象に、月曜日の株価の傾向を確認してみましょう。
検証条件は、以下の通りです。
ⅲ.ルール詳細(東証マザーズの月曜日の株価傾向)
============================================
検証対象:東証マザーズ銘柄
検証期間:2000/01/01~2020/12/31
1銘柄当たりの投資金額:20万円
【買い条件】
・月曜日の寄り付きに成行で買い
【売り条件】
・月曜日の大引けで成行売り
============================================
「東証マザーズ」上場銘柄を対象に、「買い条件」と「売り条件」でトレードした場合に、どのような成績になるのかを検証しました。
検証結果は、以下の通りです。
ⅳ.検証結果(東証マザーズの月曜日の株価傾向)

勝率: 45.75 %
勝ち数: 72,832 回
負け数: 86,349 回
引き分け数: 13,398 回
平均損益(円): -175 円 平均損益(率): -0.09 %
平均利益(円): 6,191 円 平均利益(率): 3.10 %
平均損失(円): -5,572 円 平均損失(率): -2.79 %
合計損益(円): -30,241,287 円 合計損益(率): -15,124.01 %
合計利益(円): 450,881,932 円 合計利益(率): 225,458.43 %
合計損失(円): -481,123,219 円 合計損失(率): -240,582.43 %
PF: 0.937
平均保持日数: 0.02 日
以上が、検証結果です。
検証結果を見てみると、勝率は 45.75 %、平均損益は -0.09 %です。
「TOPIX500」の検証と同様に、勝率は5割を割り込んでおり、平均損益はマイナスです。
やはり、東証マザーズを対象とした検証でも、月曜の株価の傾向は、「下がりやすいと言える」でしょう。
2.まとめ
勝率も5割を切り、平均損益もマイナスであることから、「月曜日」は下がりやすい傾向があると言えるでしょう。
この要因については、「海外重要指標の発表によるリスク回避の動き」や「週末の株高を受けた利益確定売り」等の理由が挙がっています。
しかし、どれもはっきりとした理由とはなっていません。
原因はどうあれ、「月曜日は下がりやすい」ということは分かりました。
約15万回の検証で、勝率が5割からこれほど離れるということは、「月曜日は売られやすい」何かがあるのでしょう。
これをただの「アノマリー」と切り捨てるのではなく、しっかりと自分の投資戦略に取り入れることで、不用意に損失を被るリスクを減らすことが出来そうですね。
また、この傾向を逆手にとって、「月曜日に空売りデイトレ」を仕掛ける戦略も有効そうですね。
売買戦略を構築する上での参考にしていただければと思います。
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