月曜日の株価は上がる?下がる?を動画で解説!
※動画が見られない方は 月曜日は株価が下落する曜日?【過去21年間の月曜を検証】 をご覧ください。
今回は、「月曜日の株価の傾向」を検証していきます。
株式市場では、古くから「月曜日は株価が下がりやすい」と言われています。
株式市場では、はっきりとした理論的な根拠はないけれど、よく当たると言われている経験則のことを「アノマリー」と言います。
「夏枯れ相場」や「節分天井彼岸底」等の格言も一種のアノマリーです。
相場の格言は数多くありますが、中には検証してみると全く逆の結果がでるものもあります。
全く逆の結果がでる格言については、今後取り上げて行きたいと思います。
そこで、今回は「月曜日は株価が下がりやすい」というアノマリーが本当に正しいかどうかを検証していきます。
では、まず始めに検証条件を確認していきましょう。
目次
1.月曜日の株価の傾向~市場別~
ⅰ.ルール詳細(TOPIX500の月曜日の株価傾向)
以上のルールで「TOPIX500」採用銘柄を対象に、「買い条件」と「売り条件」でトレードした場合に、どのような成績になるのかを検証しました。
2000年から2022年までの22年間の検証を行うことで、月曜日の株価の傾向を掴むことができるでしょう。
仮に、勝率が50%以上で、損益がプラスならば、月曜日は株価が上がりやすい曜日と判断できます。
反対に、損益がマイナスであるならば、月曜日は下がりやすい曜日と言えるでしょう。
果たして、月曜日の株式市場の分析結果はどのようになるでしょうか。
過去のデータを用いて検証した結果は、以下の通りです。
ⅱ.検証結果(TOPIX500の月曜日の株価傾向)
以上が、検証結果です。
検証結果を見てみると、勝率は 47.58 %、平均損益は -0.06 %となっています。
勝率は5割を割り込んでおり、平均損益はマイナスです。
月曜日は下がりやすい傾向があるようです。
なお、先ほどの検証では、トレードの対象は、TOPIX500に採用されている大型株でした。
もしかすると、中小型株の月曜日の株価の傾向は異なるかもしれません。
そこで、次に、「東証マザーズ」の銘柄を対象に、月曜日の株価の傾向を確認してみましょう。
検証条件は、以下の通りです。
ⅲ.ルール詳細(東証マザーズの月曜日の株価傾向)
「東証マザーズ」上場銘柄を対象に、「買い条件」と「売り条件」でトレードした場合に、どのような成績になるのかを検証しました。
検証結果は、以下の通りです。
ⅳ.検証結果(東証マザーズの月曜日の株価傾向)
以上が、検証結果です。
検証結果を見てみると、勝率は 45.84 %、平均損益は -0.04 %です。
「TOPIX500」の検証と同様に月曜日の株式市場では、勝率は5割を割り込んでおり、平均損益はマイナスです。
やはり、東証マザーズを対象とした検証でも、月曜の株価の傾向は、「下がりやすいと言える」でしょう。
2.まとめ
今回の検証では、TOPIX500・東証マザーズ銘柄のともに勝率が5割を切り、平均損益もマイナスであることから、「月曜日」は株価が下がりやすい傾向があると言えるでしょう。
この要因については、「海外重要指標の発表によるリスク回避の動き」や「週末の株高を受けた利益確定売り」等の理由が挙がっています。
しかし、どれもはっきりとした理由とはなっていません。
原因はどうあれ、「月曜日は下がりやすい」ということは分かりました。
約60万回の検証で、勝率が5割からこれほど離れるということは、「月曜日は売られやすい」何かがあるのでしょう。
これをただの「アノマリー」と切り捨てるのではなく、しっかりと自分の投資戦略に取り入れることで、不用意に損失を被るリスクを減らすことが出来そうですね。
また、この傾向を逆手にとって、「月曜日に空売りデイトレ」を仕掛ける戦略もおすすめです。
売買戦略を構築する上での参考にしていただければと思います。
当サイトでは、月曜日以外の他の曜日を対象とした検証も行っております。
曜日ごとにどのような違いがあるのか、ぜひ比較してみてはいかがでしょうか。
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