こんにちは、 今回は、「10月優待銘柄の直前買い」の有効性について、 システムトレードの観点から検証していきたいと思います。 このブログでは、何度もお伝えしていますが、 優待銘柄は、権利確定日直前に個人投資家の買いが流入しやすく、 権利確定日直前に買い付けを行うと、高値掴みしてしまうリスクがあります。 なぜなら、権利確定日後には、大きな売りが出て株価が急落するためです。 優待や配当を目的に買い付けしても、 権利落ちによる損失が大きいと意味がないですよね。 そこで、今回は、 「10月優待銘柄を9月末に買い、権利確定日直前に売却したらどうなるか?」 について検証していきたいと思います。 では、さっそく検証条件を確認していきましょう。

執筆者

田村 祐一
田村 祐一

フェアトレード株式会社所属。調査本部アナリスト。統計データを重視したシステムトレードとファンダメンタルを組み合わせて銘柄分析を行う。株主優待先回り買い等の「イベント投資」にも注力。


1.10月優待銘柄の直前買い戦略の有効性

検証条件は、以下の通りです。

ⅰ.ルール詳細(10月優待銘柄の直前買い戦略の有効性の検証)

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検証対象:10月優待銘柄(26銘柄)

検証期間:1990/03/01~2014/08/31

1銘柄当たりの投資金額:20万円

【買い条件】 ・9月末に成行買い

【売り条件】 ・買い付け後20日経過(10月権利確定日直前)した翌日に成行売り

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仮に、勝率が高く、1トレードあたりの平均損益がプラスならば、 9月末に10月優待銘柄を買いつけする戦略は有効でしょう。
また、仮に権利落ち後に株価が下落しても、損失幅は小さくおさえられるでしょう。

一方で、勝率が低く、平均損益がマイナスであれば、 9月末時点ですでに高値掴みしていると言えるでしょう。
また、権利落ち後はさらに損失幅が拡大する恐れもあることから、 買い付けは危険と言えます。 では、上記条件で検証した場合に、どのような検証結果になるでしょうか。

ⅱ.検証結果(10月優待銘柄の直前買い戦略の有効性の検証)

【検証結果】10月優待銘柄の直前買い 10月 株主優待
勝率: 48.58 %
勝ち数: 206 回
負け数: 218 回
引き分け数: 17 回
平均損益(円): -81 円  
平均損益(率): -0.04 %
平均利益(円): 15,592 円  平均利益(率): 7.80 %
平均損失(円): -14,898 円  平均損失(率): -7.45 %
合計損益(円): -35,649 円  合計損益(率): -17.84 %
合計利益(円): 3,212,054 円  合計利益(率): 1,606.07 %
合計損失(円): -3,247,703 円  合計損失(率): -1,623.91 %

プロフィット・ファクター(総利益÷総損失): 0.989
平均保持日数: 21.24 日

以上が、検証結果です。

2.まとめ 10月優待銘柄の直前買いは有効か?

検証結果を見てみると、勝率は48.58%、平均損益は-0.04%です。

勝率は5割を下回り、平均損益もマイナスとなっていることから、 「10月優待銘柄の直前買い」は統計的には有効ではないと言えるでしょう。

今(9月末時点)、10月優待銘柄を購入しようと考えている方は、 今一度考え直したほうが良さそうです。

今回の検証では、10月優待銘柄を9月末に買いつけする戦略は、 損失を被りやすい傾向が確認できました。

では、10月優待銘柄の中でも、特に高値掴みしてしまいやすい 銘柄について確認してみましょう。

【ランキング】10月高値掴み危険度ランキング

10月 株主優待

「エイチ・アイ・エス(8603)」や「カナモト(9678)」は、 10月優待銘柄として人気ですよね。

しかし、これらの銘柄を優待目的で9月末に購入するのは、 損失を被る危険がありそうですね。

お得な優待内容でも、買い付け時に高値掴みをしてしまっては本末転倒です。 優待がいざ自分の手元に到着しても、 損をしていたら、その嬉しさは半減ですよね。

ぜひ、あなたも注目している優待銘柄は、1ヶ月前などの直前に買うのではなく、 少なくとも2ヶ月以上前に先回りすると良いでしょう。

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