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【株】寄り付き指値で株を買うと勝てるのか解説!
寄り付き指値とは
日本市場の取引時間は平日の9:00~11:30、12:30~15:00となっており、基本的にこの時間以外に注文が約定することはありません。
また、9:00~11:30の取引時間帯を前場、12:30~15:00の取引時間帯を後場といいます。
そして、この前場と後場の始まりで指値注文を入れることを寄り付き指値と呼んでおり、株式投資を行う上では欠かせないテクニックとされているのです。
そこで本記事では、寄り付き指値のメリットからデメリット、寄り付き指値を成功させる方法までを解説します。
現在悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
寄り付き指値のメリット
まずは、寄り付き指値のメリットを3つ確認していきましょう。
- 始値で取引できる
- 自分がほしい価格、またはそれより有利な価格で約定する
- 急騰などで思わぬ約定価格になれることを避けられる
それぞれきちんと把握してください。
始値で取引できる
寄り付き指値を入れることによって、始値で約定することができます。
これは、寄り付き指値の最大のメリットといえるでしょう。
たとえば、引けにかけて株価が上昇するような銘柄に当たれば、有利な位置でポジションを保有することができます。
さらに、窓を開けて始値がついた時に、始値で約定していれば短期間で大きな利益を出すことも可能です。
値動きの初動を掴むことで、利益を追求できるため、初心者から中上級者まで役に立つ手法とされています。
自分がほしい価格、またはそれより有利な価格で約定する
寄り付き指値で注文することにより、自分の売買したい価格で株式を購入できます。
さらに、仕事や家事などで株価の動きを追えない方でも、朝の時間やお昼休憩などを使って、事前に発注しておけるため、チャンスを逃すことなく取引が可能です。
また、「何円までに株価が収まるのなら購入したいが、何円以上なら過熱感があるので買いたくない」というような、細かな考えにも対応できることも利点の一つといえるでしょう。
急騰などで思わぬ約定価格になることを避けられる
株式市場は、自分の思わぬところで急騰し、反対に急落したりします。
特に朝の時間帯は、大量の発注とキャンセルが頻繁に起こっており、気配値は頻繁に100円程度上下するケースも珍しくないでしょう。
その際、指値を入れておけば、自身の想定していなかった不利な金額で約定してしまうというリスクを避けることができます。
寄り付き指値をすることで、投資家にとって最も避けたい高値掴みがなくなるため、上手く活用していきましょう。
寄り付き指値のデメリット
メリットが把握できたところ、ここからは寄り付き指値のデメリットについても確認していきましょう。
- 約定するかわからない
- 寄り付きで買えなければ失効
最大限効率的に運用するためにも、ぜひ参考にしてください。
約定するかわからない
その日寄り付いた値段によっては、約定しないこともあります。
結果的に、利益の出せる相場だったとしても、安く購入しようとし過ぎると、約定せずに絶好の買い場を逃してしまうこともあるため、適切な指値の設定が重要といえるでしょう。
また、情報収集をしっかりと行い、どんなに適切な指値を入れたとしても、株価は突然上下することから、「買いたい銘柄が買えなかった」という事態もある程度想定しておかなければなりません。
そのため、絶対に買っておきたい銘柄であれば、成り行きで発注するのがおすすめです。
寄り付きで買えなければ失効
通常の指値であれば、「本日中」という設定を入れておけば1日の中で指値した値段まで株価が動けば約定します。
しかし、寄り付き指値の場合、寄り付きで約定しなかった注文は、自動的に失効扱いになるでしょう。
したがって、指値を入れても寄り付きで購入できないというような状況ももちろん起こりえます。
寄り付き指値を成功させるためのポイント3つ
ここからは、寄り付き指値を成功させるためのポイントを3つ解説します。
- 出来高を確認
- 板を確認
- 銘柄の個別ニュースや昨日のアメリカ市場の動向をチェック
それぞれ詳しく確認していきましょう。
出来高を確認
指値を決める前に、まずは出来高の多い銘柄かどうかを確認しましょう。
出来高の少ない銘柄は、流動性が低いため板が飛びやすく、乱高下が発生しやすい特徴を持っています。
そのため、指値を設定しても約定できないリスクが高まってしまうでしょう。
一方、出来高が多い銘柄は、出来高が少ない銘柄に比べて、まとまった動きになることが多く、材料などが発表されない限り板が飛んでしまうこともほとんどありません。
初心者は最も押さえておくべきポイントなので、ぜひ参考にしてください。
板を確認
寄り付き指値は、指値を入れた価格と寄り付き前の気配値が離れているほど、約定しにくくなります。
したがって、指値を入れる前に必ず板を確認し、どの価格帯にどの程度の注文が集まっているのかを把握しなければなりません。
また、株を買いたいと思ったら、売りたい人がいないと約定せず、反対に株を売りたいと思っても買いたい人がいないと売買は成立しません。
すなわち、買いたい人は売り板を、株を売りたい人は買い板に注目し、相場の裏側で巻き起こっている売買の思惑を掴むようにしましょう。
銘柄の個別ニュースや昨日のアメリカ市場の動向をチェック
自身がほしい個別株のニュースをチェックするのは基本ですが、必ず前日のアメリカ市場の動向もチェックするようにしましょう。
実際のところ、日本市場は「アメリカがくしゃみをすれば日本が風邪をひく」と表現されるほどに、アメリカ市場の影響を受けます。
たとえば最近は、「マイクロソフトがゲーム大手のアクティビジョンブリザードを買収した」というニュースが発表されました。
一見アメリカの個別銘柄のニュースで、日本の銘柄には影響がなさそうですが、次の日にソニーがゲーム業界の競争が激化するとの見方から大きく下げているのです。
このように、アメリカ市場は、次の日の日本市場に何かしらの影響を与えるため、忘れずにチェックするようにしましょう。
まとめ
本記事では、寄り付き指値の基本やメリット・デメリット、成功させるポイントについても解説しました。
寄り付き指値は、価格が乖離しすぎると約定しないなどのリスクはありますが、上手くいけば短期間で大きな利益を狙える手法です。
しっかりと市場動向や板をチェックして、ぜひ寄り付き指値を自身の運用に活用してみてください。
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