ボリンジャーバンドを使えば株で勝てる?動画で解説!
※動画が見られない方は ボリンジャーバンドを使えば株で勝てるのか?過去21年間の株価データで検証! をご覧ください。
ボリンジャーバンドは、開発者である米国人投資家のジョン・ボリンジャーの名からボリンジャーバンドと名付けられました。
ボリンジャーバンドを簡単にいうと、過去の株価のばらつき度合いを視覚化し、リスクの大きさ(ボリンジャーバンドの幅)と統計的に買われ過ぎなのか売られ過ぎなのかを見分けるテクニカル指標です。
ボリンジャーバンドは中心にある移動平均線「ミッドバンド」を中心に、
上にプラス1σ、2σ、
下にマイナス1 σ 、2 σ
の合計5本の線(バンド)を使って表されるテクニカル指標です。
σ(シグマ)とは、標準偏差のことで、一定期間のローソク足のばらつき度合い(株価の値動き)を示したものです。
そして、「統計上、移動平均線±1σ内には約68.27%、±2σ内には約95.45%の確率で価格が分布している」という考えを基に、ボリンジャーバンドを活用して株価の水準を見ます。
一定期間の株価の、バラつき(σ)範囲が大きければ、バンド幅は広くなり、小さければ、バンド幅は狭くなります。
ボリンジャーバンドには主に以下の2つの見方があります。
目次
1.ボリンジャーバンドの見方
1つは、バンド幅の広がりを見る方法です。バンドの幅が狭い状態がしばらく続いた後、株価が上下いずれかに放れると、株価は放れた方向に大きく動き出すという習性があります。
これを、トレンド転換のシグナルと解釈し、相場の放れた方向に追随する形で買い(売り)を仕掛ける、というのがバンド幅の広がりを使ったトレード法です。
つまり、バンドの幅が狭い状態がしばらく続いたレンジ相場の後、株価が上に放たれると、上昇トレンドと解釈して、順張りのエントリーサインとなります。
もう1つは、株価とバンドの上下限を比較する方法です。
先ほど見たように、「株価は移動平均線±1σ内には約68.27%、±2σ内には約95.45%の確率で分布している」というボリンジャーバンドの考えから、株価が+2σ(-2σ)の線に達した時、もしくは突破した時を買われすぎ(売られすぎ)と判断し、買いもしくは売りを仕掛けます。
ボリンジャーバンドの計算式は以下の通りです。
【参考:株価チャートとボリンジャーバンド(25日)】 (ピンク:±1σ、赤:25日移動平均線、青:±2σ) |
2.ボリンジャーバンドは使えない?検証してみた!
ボリンジャーバンドは一般的によく使われるテクニカル指標ですが、本当にボリンジャーバンドを使った投資は有効なのでしょうか?
今回は一般的に言われている「終値がボリンジャーバンド(25日)の-2.0σを下回ったら買いで+2.0σを上回ったら売り」が果たして有効かどうか調べてみました。
ルールの詳細は以下の通りです。
ⅰ.ルール詳細(ボリンジャーバンドの設定)
【買いルール詳細】
【売りルール詳細】
ⅱ.検証結果(ボリンジャーバンドの有効性の検証)
検証結果は以下の通りです。
運用資産の推移
■バックテスト結果■
3.ボリンジャーバンドの有効性&欠点
資産曲線が概ね右肩上がりの曲線となっており、「終値がボリンジャーバンド(25日)の-2.0σを下回ったら買いで、+2.0σを上回ったら売り」は、それなりに有効なルールだと見て取れます。
また、勝率63.46%、平均損益1.58%、PF1.317となりました。
勝率は6割を超え、平均損益もプラスですので、ボリンジャーバンドを使ったルールは、統計的にはやや有効な結果と言えるでしょう。
しかし、運用資産の推移をみると、下落相場でうまくボリンジャーバンドを機能することができていない欠点もあります。
その場合には「RSI」や「移動平均乖離率」、「MACD」や「ストキャスティクス」等のテクニカル指標と組み合わせることで、ボリンジャーバンドを使ったルールはより利益が期待できる戦略に変化します。
このボリンジャーバンドは、とても使い方が豊富なテクニカル指標です。また、トレンドが発生するとバンドウォークという特有のパターンも現れますので、ぜひ「ボリンジャーバンド」に注目してみるとよいでしょう。
なお、今回のボリンジャーバンドの検証はあくまで日経平均採用銘柄の傾向です。
他の市場については、調べてみると別の傾向が得られるかもしれません。
気になる方は、ぜひご自身でも、ボリンジャーバンドを使って検証してみてはいかがでしょうか。
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