日本株

9月は株価が伸び悩む傾向!

今回は、「9月の株式市場の傾向(東証1部編)」についてご紹介します。

9月は、例年下がりやすい傾向があると言われており、買いから入るトレードは不利といわれています。

株式市場は、月によって、上がりやすい月と、下がりやすい月があります。

9月の東証1部銘柄にはどのような傾向があるのでしょうか。

傾向を把握することで、9月の投資を有利に進められるでしょう。

さっそく検証に入っていきましょう!!

執筆者

田村 祐一
田村 祐一

フェアトレード株式会社所属。調査本部アナリスト。統計データを重視したシステムトレードとファンダメンタルを組み合わせて銘柄分析を行う。株主優待先回り買い等の「イベント投資」にも注力。


1.9月の東証1部銘柄の傾向検証

ⅰ.ルール詳細(9月東証1部の傾向)

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検証対象:東証1部銘柄
検証期間:2000年1月1日~2020年9月30日
1銘柄当たりの投資金額:20万円

【買い条件】
8月末の最終営業日の寄り付きで買い

【売り条件】
25日経過後の翌日営業日寄り付きで売り

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以上のルールで過去のデータを用いて検証した結果は、以下の通りです。

ⅱ.検証結果(9月東証1部の傾向)

■9月東証1部の検証結果

■バックテスト結果■

勝率: 52.67 %
勝ち数: 20,109 回
負け数: 18,069 回
引き分け数: 550 回
合計損益(率): 19,681.51 %  平均損益(率): 0.51 %
合計利益(率): 143,278.82 % 平均利益(率): 7.13 %
合計損失(率): -123,597.31 % 平均損失(率): -6.84 %
プロフィット・ファクター(合計利益÷合計損失): 1.159
平均保持日数: 27.35 日

2.まとめ 9月の東証1部銘柄の傾向は?

上記の検証結果を見てみると、勝率は53%平均損益0.5%で、概ね「横ばい」と言えるでしょう。

9月が伸び悩む要因には、さまざまな理由がありますが、

・3月決算企業の中間決算期
・機関投資家の休暇シーズン

等がありますが、いずれにせよ9月は株価が伸び悩む傾向があると言うことです。

よって、9月の投資戦略は、比較的リスクを抑えた運用を心がけると良いでしょう。

なお、株価が伸び悩みがちな9月の東証1部ですが、そんな逆境にも負けずに好調に推移している銘柄を確認してみましょう。

以下に、9月に例年好成績を残している銘柄をご紹介します。

■9月の東証1部好成績銘柄

上記の銘柄は、東証1部で、特に9月に好成績を残している銘柄です。

今回は過去のデータで、勝率が85%以上の銘柄を記載しています

これらの結果は、あくまでも過去のデータであり、毎年株式市場が伸び悩むわけではありません。

しかし、これを投資する上での1つの判断材料として把握することで、利益につなげることができるでしょう。

ぜひ、この検証結果を利用して頂き、9月相場でトレードチャンスを掴んでいただければと思います。

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