1.寄り付き天井とは?

今回は、「寄り付き天井、引け安値」について解説したいと思います。

そもそも「寄り付き天井」とは、寄り付き直後に高値を付けた後は、利益確定売りに押されて、引けにかけて株価が下がることを言います。

ローソク足で説明すると、「陰線」ということです。

株式市場では、「買い」から入るトレードと「空売り」から入るトレードでは圧倒的に「買い」から入るトレードの規模が大きいです。

そして、この「買い」から入るトレードの大半は、「寄り付き」に行われます。

よって、1日の中で、一番高値を付けやすいタイミングは、寄り付き直後の可能性が高いということです。

では、この傾向が正しいのか、実際に検証を行ってみましょう。

執筆者

田村 祐一
田村 祐一

フェアトレード株式会社所属。調査本部アナリスト。統計データを重視したシステムトレードとファンダメンタルを組み合わせて銘柄分析を行う。株主優待先回り買い等の「イベント投資」にも注力。


2.寄り付き天井引け安値戦略の有効性

ⅰ.ルール詳細(寄り付き天井引け安値戦略の有効性の検証)

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検証対象:日経平均株価(指数)

検証期間:
2000/01/01~2020/09/30

【買い条件】 ・寄り付きに無条件で成行買い

【売り条件】 ・買い付けしたその日の大引けに成行売り

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上記内容で、検証した結果は以下の通りです。

ⅱ.検証結果(寄り付き天井引け安値戦略の有効性の検証)

【検証結果】寄り付き天井、引け安値

勝率: 48.78 %
勝ち数: 2,469 回
負け数: 2,593 回
引き分け数: 23 回

合計損益(率): -138.63 %  平均損益(率): -0.03 %
合計利益(率): 1,885.30 %  平均利益(率): 0.76 %
合計損失(率): -2,023.92 %  平均損失(率): -0.78 %

プロフィット・ファクター(総利益÷総損失): 0.932
平均保持日数: 0.00 日

3.まとめ 寄り付き天井引け安値戦略は有効か?

いかがでしょうか。

勝率は約48.5%と低く、平均損益もマイナス

損益の推移を見ても、一貫して右肩下がりです。

つまり、日本株市場は、寄り付き直後に高値を付けやすく、大引けに向けて売りが出やすいということです。

ぜひ、このアノマリーは投資に活用したいですね。

この傾向から読み取れる投資アイディアのひとつには、「寄り付きに銘柄を仕込まない」という戦略がありますね。

「指値」で注文する
「引け成行」で注文する

等で買い付けするタイミングをずらすことで、不用意な高値掴みを回避することができます。

システムトレードにおいても、買い付けの注文を「指値」「引け成行」に変更することで、成績が改善することが分かっています。

ぜひ、ご活用いただければと思います。

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