プロフィットファクター(PF)とは、売買ルールが、優れたものかどうかを図る指標です。
プロフィットファクター(PF)は利益と損失のバランスを表す指標で、システムトレードにおいてその売買ルールが優れているかどうかを表す指標です。
今回はプロフィットファクター(PF)についてご説明いたします。
目次
1.プロフィットファクター(PF)とは?
プロフィットファクターとは利益と損失の割合を示す指標です。
プロフィットファクターを数式で表すと、
「総利益」÷「総損失」となり非常にシンプルです。
この数式を分かりやすく、言葉で言うと、「トレードで稼いだ利益と損のバランス」となります。
例えば、プロフィットファクター(PF)が「2」というのは、トレードで稼いだ利益が、トレードで失った損失の2倍ということです。
プロフィットファクター(PF)が2というのは、リスクとリターンの割合が1:2ということであり、リスクに対してリターンが倍あるということを表しており優れた売買ルールといえます。
つまり、プロフィットファクター(PF)は大きければ大きいほど「トレードで稼いだ利益と損のバランスが良い」という表現ができます。あまり、難しく考えず、慣れないうちはこのように考えておけば十分です。
2.プロフィットファクターの目安
プロフィットファクターの目安は売買ルールによって異なりますが、上級のシステムトレーダーは、売買ルールを作成する際「2」を目安にしています。
プロフィットファクターの値が「2」を目安としながらもデイトレ型の売買ルールではプロフィットファクターの値が1~1.5、逆張り型の売買ルールではプロフィットファクターの値が2~5を目安に複数の売買ルールを組み合わせながら売買ルールを改良していきます。
ですので複数の売買ルールを組み合わせたマルチストラテジーでプロフィットファクターの値が「2」を上回るように改良していくことがポイントです。
3.プロフィットファクターの注意点
プロフィットファクターの注意点としては
「プロフィットファクターが1以下の売買ルールでトレードしない」
ということが挙げられます。
プロフィットファクターが1以下の売買ルールは言わば、
「トレードすればするほど損が大きくなる売買ルール」といえます。
ですので売買ルールを作成する際には
「プロフィットファクターが1以上」
であることが必須です。
次に注意しておきたいのが
「プロフィットファクターだけで売買ルールを判断しない」
ということです。
システムトレードにおいて売買ルールの優越にプロフィットファクターだけを使って判断するのは危険です。
プロフィットファクターが高い売買ルールは優れた売買ルールに違いありませんが、プロフィットファクターが高い売買ルールは総じてトレードの機会が少なく、プロフィットファクターの高い売買ルールだけで運用するとトレードのチャンスを逃すことにも繋がりかねません。
プロフィットファクターが1以上であれば、プロフィットファクターが高い売買ルールや低い売買ルールを組み合わせてトレードすることが成功への近道でしょう。
4.プロフィットファクターの高い売買ルールを作成するコツ
プロフィットファクターの高い売買ルールを作成するコツは、いきなりプロフィットファクター(PF)の高い売買ルールを見つけるのではなく、
[ 利益と損のバランスが良い売買ルールを見つけ、改良を加えていく]
これが重要なのです。
なぜならば、この方法ですと、効率的に良い売買ルールを見つけることができるからです。
いかがでしょうか。皆さんはプロフィットファクター(PF)の目安をどれくらいにしていますか?
ぜひ、皆さんも、今回の内容を参考にしながら、ご自身の「プロフィットファクター(PF)」の目安を作ってみて下さい。
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