日本株

今回は、「株式投資初心者が陥りやすい失敗」について取り上げようと思います。

執筆者

田村 祐一
田村 祐一

フェアトレード株式会社所属。調査本部アナリスト。統計データを重視したシステムトレードとファンダメンタルを組み合わせて銘柄分析を行う。株主優待先回り買い等の「イベント投資」にも注力。


■株初心者ほど購入価格で投資判断を下しやすい

株式投資の初心者が損をしてしまう大きな原因のひとつに、 「自分が買った株の価格を必要以上に意識しすぎる」 ということがあります。

「あと少し戻れば、トントンになる」 「あと〇〇円上がったら利益がでる」 などと自分の購入価格を意識して、売買される方が多いと思います。

購入価格の意識をすることはリスク管理上とても良いことです。 しかし、自分の購入価格ばかり気にして投資判断を下すと、 適切な判断は下せないでしょう。

「購入価格よりも10%も上がったから手仕舞いしよう!!」と考えたとしましょう。 このとき、手仕舞いの判断が「購入価格」を基に決定されています。

このような判断で手仕舞いを行うと、さらなる上昇を掴むことができません。

*株初心者が陥りやすい失敗、具体例

イメージしやすい具体例を挙げると、「ガンホー(3765)」が挙げられます。

「ガンホー(3765)」は、2013年に株価が数十倍まで上昇しました。 仮に、自分の購入価格を基に投資判断を下していたら、 ガンホーの上昇による利益の大半を掴むことができないでしょう。 また、損切りの場合には、 「自分が購入価格から大きく下がってしまったので売るに売れない・・・」といって、 売るタイミングを失うという失敗につながることもあるでしょう。

正直、株価は、自分が買った株の価格を考慮して動いてはくれません。 だからこそ、購入価格ばかりこだわって投資判断を下すのは、 利益を掴みそこね、損失を拡大させてしまう危険性があるのです。

購入価格をいったん頭の隅に置いて、 そのほかの情報で判断すると、失敗は減ると思います。

■追伸

システムトレーダーの中にも、手仕舞いの条件を 「含み益が〇%以上になったら手仕舞い」 「含み損が〇%以上になったら手仕舞い」 という条件にこだわる方がいます。

しかし、上記でお伝えしたのと同様に、 自分の購入価格をもとに手仕舞いの判断を下すと、 売買ルールの成績が悪化することもあります。

含み益を抱えている銘柄のさらなる上昇を掴みそこねることや、 含み損を抱えている銘柄のリバウンドを逃してしまうということです。

システムトレード上級者の人ほど、 「含み益」や「含み損」を手仕舞いの条件を使用していません。

ぜひ、あなたの売買ルールで、これらの条件式を使用しているならば、 一度、それ以外の条件式を使用してみてはいかがでしょうか。 売買ルールの成績が大きく改善するかもしれません。

<追伸>
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