今回は、「日経平均株価が暴落したタイミングは買いのチャンスか?」ということを詳しく分析してみました。
株式投資を行っている中で、最も目にする機会が多い指標と言えば、「日経平均株価」ではないでしょうか?
報道番組でも毎日「日経平均株価は前日比〇円〇銭高の〇円〇銭でした」といった内容をキャスターの方がアナウンスしています。
多くの投資家が、日経平均株価の動向をチェックし、それを元に投資判断を下しています。
さて、誰もが知っている日経平均株価ですが、株式投資を行っていると、時として、日経平均株価の暴落に遭遇することがあります。
日経平均株価が暴落するタイミングは、日本株市場全体が暴落していることを表していますが、
日経平均株価が暴落したタイミングは、果たして、買いのチャンスなのでしょうか?
そこで、今回は過去の株価のデータ22年分を使って、日経平均株価の暴落について、詳しく分析してみました。
目次
日経平均がやばい時の対処法とは?動画で解説!
※動画が見られない方は 日経平均がやばい時の対処法とは?【過去21年の検証結果を公開】 をご覧ください。
1.日経平均株価の暴落時の検証~前日比○%別~
今回は、日経平均株価が前日終値と比較して2%以上下落したら買い付けを行い、15日(約2週間)保有したら、手仕舞いした場合について分析します。
「2%以上の下落」と聞くと、そこまで大きな暴落には感じにくいですが、実は過去21年の株価データでも、そこまで回数があるわけではありません。
1年に10回もない程度です。
この分析を行うことで、「日経平均株価が暴落したら買い付けのチャンスなのか?」という疑問を解消することが出来ます。
分析内容の詳細は以下の通りです。
ⅰ.ルール詳細(日経平均株価が前日比2%安で買い、15日後に手仕舞いした場合の有効性の検証)~
上記が、今回の検証条件です。
日経平均株価が前日比で2%以上下落したら買い付けし、買い付けしてから15日経過したら手仕舞いした場合について検証します。
仮に、勝率が高く、1トレードあたりの平均損益がプラスならば、日経平均株価が暴落したタイミングは買いのチャンスと言えるでしょう。
一方で、勝率が低く、平均損益がマイナスならば、日経平均株価が暴落したタイミングは、空売りのチャンスと言えるでしょう。
では、上記の条件で過去の株価データでトレードした場合に、どのような検証結果になるでしょうか。分析結果は以下をご覧下さい。
ⅱ.検証結果(日経平均株価が前日比2%安で買い、15日後に手仕舞いした場合の有効性の検証)

上記が、検証結果です。
検証結果を見てみると、勝率は 55.00 %、平均損益は 0.37 %となっています。
勝率は5割を超え、平均損益はプラスです。
以上の結果から、日経平均株価が前日比2%を超えて下落したタイミングは、買いのチャンスと判断できるでしょう。
日経平均株価が前日比2%を超えて暴落した際には、その後の約2週間は、反発相場となる傾向が強いと言えるでしょう。
なお、過去22年の相場で、日経平均株価が2%を超えて下落した回数は、「180回」です。
単純に「180回÷22年」で計算すると、1年で約8.2回発生しており、おおよそ1ヶ月半で1回発生するようなイメージですね。
もし、今後日経平均株価が前日比で2%を越えて下落した場合には、買いのチャンスの傾向が強いと覚えておくことで、将来発生するであろう投資チャンスを掴むことが出来るでしょう。
なお、ここで新たな疑問が生まれます。
日経平均株価がもっと暴落した場合にはどうでしょうか?
そこで、次は、日経平均株価が前日終値と比較して4%以上下落したら買い付けを行い、15日(約2週間)保有し、手仕舞いした場合について分析します。
分析内容の詳細は以下の通りです。
ⅲ.ルール詳細(日経平均株価が前日比4%安で買い、15日後に手仕舞いした場合の有効性の検証)~
日経平均株価が前日比で4%以上下落したら買い付けし、買い付けしてから15日経過したら手仕舞いした場合について検証します。
では、上記の条件で過去の株価データでトレードした場合に、どのような検証結果になるでしょうか。分析結果は以下をご覧下さい。
ⅳ.検証結果(日経平均株価が前日比4%安で買い、15日後に手仕舞いした場合の有効性の検証)
上記が、検証結果です。
検証結果を見てみると、勝率は62.86%、平均損益は1.41%となっています。勝率は6割を超え、平均損益も1%を超える大きなプラスです。
2%安のときよりも、勝率や平均損益が向上しており、日経平均株価が前日比4%を超えて下落したタイミングは、絶好の買いチャンスと判断できるでしょう。
なお、過去22年の相場で、日経平均株価が4%を超えて下落した回数は、「35回」です。
単純に「35回÷22年」で計算すると、1年で約1.6回発生しており、おおよそ半年に1回発生するようなイメージですね。
日経平均株価が前日比で4%を越えて暴落した場合には、絶好の買いのチャンスですのでぜひ覚えておくと良いでしょう。
ここまで、日経平均株価の「2%安」と「4%安」の分析をしてきましたが、では、「6%安」はどうでしょうか。
そこで、次は、日経平均株価が前日終値と比較して6%以上下落したら買い付けを行い、15日(約2週間)保有し、手仕舞いした場合について分析します。
ⅴ.ルール詳細(日経平均株価が前日比6%安で買い、15日後に手仕舞いした場合の有効性の検証)~
日経平均株価が前日比で6%以上下落したら買い付けし、買い付けしてから15日経過したら手仕舞いした場合について検証します。
では、上記の条件で過去の株価データでトレードした場合に、どのような検証結果になるでしょうか。分析結果は以下をご覧下さい。
ⅵ.検証結果(日経平均株価が前日比6%安で買い、15日後に手仕舞いした場合の有効性の検証)
上記が、検証結果です。
検証結果を見てみると、勝率は70%、平均損益は2.81%となっています。勝率はついに7割まで到達し、平均損益も約2.8%と非常に大きなプラスです。
勝率も非常に高く、平均損益も大きいことから、日経平均株価が前日比で6%も下落するほど暴落したタイミングは、絶好の買いのチャンスと判断できるでしょう。
過去22年の相場で、日経平均株価が6%を超えて下落した回数は、わずか「10回」です。
2年に1度発生する程度であることから、日経平均株価が6%も下落するということがどれほど稀な状況であるか分かるでしょう。
日本株市場が暴落しているタイミングであり、市場は悲観ムード一色の状態ではあるものの、過去のデータでは、日経平均株価が前日比で6%安を記録しているタイミングは、銘柄を仕込む絶好のチャンスと言えるでしょう。
では、最後に「10%安」について、分析したいと思います。
「10%安」と言えば、誰がどうみても暴落と言えるでしょう。
日経平均株価が前日終値と比較して10%以上下落したら買い付けを行い、15日(約2週間)保有し、手仕舞いした場合について分析します。
ⅶ.ルール詳細(日経平均株価が前日比10%安で買い、15日後に手仕舞いした場合の有効性の検証)~
日経平均株価が前日比で10%以上下落したら買い付けし、買い付けしてから15日経過したら手仕舞いした場合について検証します。
では、上記の条件で過去の株価データでトレードした場合に、どのような検証結果になるでしょうか。分析結果は以下をご覧下さい。
ⅷ. 検証結果(日経平均株価が前日比10%安で買い、15日後に手仕舞いした場合の有効性の検証)
上記が、検証結果です。
検証結果を見てみると、勝率は100%、平均損益は9.41%となっています。
勝率はなんと100%!!
平均損益も約9.5%と非常に大きなプラスです。これは、言うまでもなく、絶好の買いのチャンスと言えるでしょう。
ただし、過去22年のうち発生回数は「2回」のみです。
日経平均株価が前日比で10%以上も暴落するのは、10年に一度起こるか起こらないかという暴落であると言えるでしょう。
この2回とは、
「リーマンショック(2008年10月)」と
「東日本大震災(2011年3月)」です。
株式投資を行っていない方でも知っている暴落です。
10年に一度起こるような大暴落が発生した際には、絶好の買いのチャンスと言えるでしょう。
2.まとめ 日経平均株価の暴落は、絶好の買いのチャンス!!
22年の株価のデータを使って分析した結果、日経平均株価の暴落時は、絶好の買いのチャンスであることが分かりました。
そして、日経平均株価の下落幅が大きくなるほど、勝率や平均損益が向上することが分かりました。この傾向を知っているのと、知らないで投資するのでは、今後の運用パフォーマンスに大きな差が生じるでしょう。
日経平均株価が暴落すると、市場のムードが悪くなり、報道でも悲観的な内容ばかり取り上げられます。
多くの投資家が悲観的になり、ポジションを手仕舞いする中で、銘柄を買い付けするのには抵抗があるかもしれません。
しかし、過去の株価データを分析することで、日経平均株価の暴落時は、買いのチャンスであることが分かりました。
投資の格言に、「人の行く裏に道あり花の山」という言葉があります。
利益を得るためには、他の市場参加者と逆の行動をとったり、注目を集めていないことに注目したりすべきという教訓のたとえです。
まさに、日経平均株価が暴落すると、大多数の投資家は自分のポジションを手仕舞いするでしょう。
でも、この記事を読んだ方ならば、するべきことが見えていると思います。
ぜひ、今回の分析結果をもとに、あなたのトレードに役立ててみてはいかがでしょうか。
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