こんにちは、

今回は、「売買手数料が運用成績に大きな差を生む」
についてご紹介したいと思います。

売買手数料にはついては、
いろいろなサイトで安い証券会社が紹介されています。

よって、私がお伝えするまでもなく、
理解されている方もいるかもしれません。

雑誌やいろいろなサイトでも、
「ネット証券の手数料は安い!!」という言葉を目にします。

ただ、「安い!!」と言われても、長年使っている証券会社から、
新たに別の証券会社に申し込みをするのは、少し面倒ですよね。

では、大手証券会社とネット証券でそれぞれ注文を出し続けた場合、
どれほど成績が変わるのかについて検証してみましょう!!

その金額の差がある程度許容できる範囲内ならば、
別に大手証券会社でもかまわないですよね。

一方で、その差が明確に異なるならば、
ネット証券に変えるべきでしょう。

では、さっそく検証してみましょう。

執筆者

田村 祐一
田村 祐一

フェアトレード株式会社所属。調査本部アナリスト。統計データを重視したシステムトレードとファンダメンタルを組み合わせて銘柄分析を行う。株主優待先回り買い等の「イベント投資」にも注力。



1.売買手数料による成績の比較検証(大手証券会社VSネット証券)

検証内容は以下の通りです。

■ルール詳細(売買手数料による成績の比較)

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運用資金:150万円

検証対象:日経225採用銘柄(225銘柄)

検証期間:2000/01/01~2014/08/31

1銘柄当たりの投資金額:30万円

【買い条件】

・終値と5日移動平均線との乖離率が-10%以上離れる(条件式①)

上記条件を満たした銘柄が翌日に、成行買い

【売り条件】

・含み益が5%以上 もしくは、

・買い付けしてから15日以上経過

上記2つの条件のどちらかを満たした場合に、翌日成行売り

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上記が、検証内容です。

運用資金150万円で運用し、1銘柄に30万円投資した場合の検証をしていきます。

ルールの内容については、今回の趣旨と外れるので割愛しますが、
この条件で運用した時に、売買手数料によって、
成績がどのように変化するか確認しましょう。

なお、売買手数料の額については、

大手証券会社の売買手数料(往復)を「3000円」、
ネット証券の売買手数料(往復)を「300円」とします。

この金額については、おおよその目安です。

では、さっそく検証してみましょう。

まずはじめは、「売買手数料300円」の検証です。

検証結果は、以下の通りです。

【検証結果.1】売買手数料300円

300出所:システムトレードの達人 達人モード「運用資産の推移」画面

■バックテスト結果■

勝率: 67.94 %
勝ち数: 337 回
負け数: 159 回
引き分け数: 3 回
平均損益(円): 6,783 円  平均損益(率): 2.26 %
平均利益(円): 24,714 円  平均利益(率): 8.24 %
平均損失(円): -31,093 円  平均損失(率): -10.36 %
合計損益(円): 3,384,826 円  合計損益(率): 1,128.30 %
合計利益(円): 8,328,669 円  合計利益(率): 2,776.28 %
合計損失(円): -4,943,843 円  合計損失(率): -1,647.97 %
最大連勝回数: 29 回
最大連敗回数: 6 回
最大ドローダウン(簿価ベース): 903,842 円(2009/03/09)
最大ドローダウン(時価ベース): 942,387 円(2009/02/24)
プロフィット・ファクター(総利益÷総損失): 1.685
平均保持日数(イグジット済み銘柄のみ): 10.08 日

以上が、「売買手数料300円」の検証結果です。

では、次に「売買手数料3000円」の検証結果を見てみましょう。

【検証結果.2】売買手数料3000円

3000出所:システムトレードの達人 達人モード「運用資産の推移」画面

■バックテスト結果■

勝率: 65.49 %
勝ち数: 315 回
負け数: 166 回
引き分け数: 0 回
平均損益(円): 3,940 円  平均損益(率): 1.31 %
平均利益(円): 22,173 円  平均利益(率): 7.39 %
平均損失(円): -30,659 円  平均損失(率): -10.22 %
合計損益(円): 1,895,049 円  合計損益(率): 631.71 %
合計利益(円): 6,984,425 円  合計利益(率): 2,328.19 %
合計損失(円): -5,089,376 円  合計損失(率): -1,696.48 %
最大連勝回数: 26 回
最大連敗回数: 6 回
最大ドローダウン(簿価ベース): 1,045,874 円(2009/03/09)
最大ドローダウン(時価ベース): 1,041,441 円(2009/02/24)
プロフィット・ファクター(総利益÷総損失): 1.372
平均保持日数(イグジット済み銘柄のみ): 10.04 日

以上が、「売買手数料3000円」の検証結果です。

2.まとめ 大手証券会社VSネット証券、どちらが良い?

2つの検証結果を確認すると、

「売買手数料300円」の合計損益は、3,384,826 円、
「売買手数料3000円」の合計損益は、1,895,049 円です。

その差は、約150万円です。

今回の検証では、取引回数は約500回程度です。

つまり、あなたが500回程度トレードを行うと、
手数料でこれくらいの差が出るということです。

いかがでしょうか?

この金額を高いとみるか、安いとみるかは、
人によって異なることでしょう。

しかし、大半の方が、「高い」と感じるのではないでしょうか。

「高い」と感じた方については、
ぜひ、「ネット証券」で取引すべきでしょう。

売買手数料の差も、1回のトレードではそれほど感じませんが、
何十回、何百回とトレードすると大きな差になっていきます。

まさに、「ちりも積もれば山となる」です。

もし、売買手数料についてこれまで深く考えていなかった方は、
一度「売買手数料」について調べてみてはいかがでしょうか。

■追伸

この記事については、決して
「大手証券会社」を批判しているわけではありません。

「大手証券会社」では、口座開設すると、担当者がついてくれます。

担当者が情報提供や株のセールスをしてくれる分、
「売買手数料」が高くなっています。

担当者は、優良な情報提供をしてくれて儲けが出るならば、
ある程度高い売買手数料を払っても問題ないでしょう。

つまり、「ネット証券」と「大手証券会社」の手数料の差は、
「情報提供の有無」で付加価値がついているかついていないかということです。

これについては、担当者次第の部分が大きいことから、
紋切り型に「こうだ!!」と断言できません。

売買手数料の差と、情報提供の価値を総合的に判断して、
どちらを使用するか、決められてはいかがでしょうか。

<追伸>
コロナショックで相場が大きく動いている最中ですので、今の株価動向が気になる方も多いかと思います。
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