目次
スイングトレードとは
スイングトレードとは、数週間以上の中期目線でポジションを保有し、大きな値動きの中で利益を追及していく手法のことです。
基本的には、短期から中期のトレンドに乗りつつ、利幅を模索していく形となりますが、長期保有が本質的な目的ではないため、利確ポイントに到達した際は数日で完結するケースも少なくありません。
スイングトレードのメリット3つ
ここからは、スイングトレードの以下3つのメリットを確認していきましょう。
- 相場に張り付く必要がない
- 短期手法の中では利益効率が高い
- 成果を早く出すことが可能
それぞれ詳しく解説します。
相場に張り付く必要がない
スイングトレードは数日から数週間程度銘柄を保有するため、相場に張り付いている必要はありません。
参考までに、デイトレードやスキャルピングの場合は、対象銘柄を常に確認し、売り買いを繰り返していかなければならないため、仕事や家事で忙しい人が利益を出していくのは難しいでしょう。
しかし、スイングトレードなら日々の株価に翻弄されることなく、トレンドが継続しているかどうかを確認すれば良いため、時間的余裕というメリットがあります。
短期手法の中では利益効率が高い
スキャルピングは数秒から数分という単位で取引を繰り返していくため、売買の度に手数料はかさみ、その分利益は小さくなっていきます。
一方、短期手法の中でも最も長い期間保有するスイングトレードなら、スキャルピングほどの手数料の影響を受けずに利益を追及することができるでしょう。
手数料は自分の運用成績に関係なく、確実にマイナスになってくる部分であるため、コストを抑えられるという点は大きなメリットといえます。
成果を早く出すことが可能
数か月から数年程度で利益を狙っていく長期手法よりも、スイングトレードは短い期間で取引をしていくため成果を早く出すことも可能です。
成果が実感できるまでの期間が短ければ、モチベーションも高まり、その後の運用にも好影響を与えるでしょう。
スイングトレードの銘柄を選ぶ時のポイント3つ
スイングトレードのメリットが把握できたところで、ここからは、銘柄を選定する際のポイントを3つ解説します。
- 流動性の高い銘柄であること
- 上昇トレンドに入った銘柄であること
- 銘柄数を3~5に絞ること
現在検討している方は、ぜひ参考にしてください。
流動性の高い銘柄であること
株式の流動性はスイングトレードを行う際に最も重要視するべきポイントであり、売りたい時に売れて、買いたいときに買えるというのは短期手法のスイングトレードで絶対条件ともいえるでしょう。
なぜなら、流動性の低い銘柄で取引をしようとすると、発注しても約定せずに、最適な売買タイミングを逃してしまう可能性があるからです。
ちなみに、出来高ランキングの30位以内にランクインしている銘柄は、流動性が高いため、その中から選択してみてください。
上昇トレンドに入った銘柄であること
上昇トレンドに入ったばかりの銘柄は、株価が急騰する可能性も高いため、トレンド転換したばかりの安値水準で購入することができれば、数日で大きな利益を狙うことも可能です。
また、証券会社が用意しているスクリーニング機能を使って、「移動平均線のゴールデンクロス」や「一目均衡表で雲抜け」などの検索をかけると、効率的に上昇トレンドに転換した銘柄を見つけることができます。
銘柄数を3~5に絞ること
保有する銘柄数を3~5個に絞った方が良いでしょう。
常にチャートを確認する必要はありませんが、保有している銘柄の上昇トレンドが継続しているかどうかはチェックしなければなりません。
トレンドをある程度把握し、適切な投資金額での運用を考えると3~5の選定がおすすめです。
スイングトレードで利用すべきインジケーター
具体的な選定ポイントをチェックしたところで、次はスイングトレードと相性の良いインジケーターをチェックしていきましょう。
移動平均線
移動平均線とはテクニカル分析では最もよく使われる指標であり、ある一定期間の価格から平均値を計算し、折れ線グラフで表した指標になります。
移動平均線を使うことによって、相場のトレンドを知ることが可能となり、下記のような判断に繋がるでしょう。
- 長期移動平均線を短期移動平均線が下から上に抜ける=ゴールデンクロス:上昇トレンド
- 長期移動平均線を短期移動平均線が上から下に抜ける=デッドクロス:下降トレンド
スイングトレードにおいても、移動平均線は大変使用頻度が高いため、ぜひ活用してみてください。
トレンドライン
トレンドラインとは、上昇相場であれば安値と安値を結んだ線、下降相場であれば高値と高値を結んだ線を指します。
トレンドラインをチャートに描くことによって、以下のような判断に役立つでしょう。
- 将来の株価の動向をある程度予測
- トレンドの転換を見極められる
特に、トレンドの転換点を捉えることができれば、保有期間の短いスイングトレードでも、1回で大きな利益を狙えるので、基本動作として取り入れてみましょう。
一目均衡表
一目均衡表は下記の5本の線によって表されるインジケータ―です。
- 基準線
- 転換線
- 先行スパン1
- 先行スパン2
- 遅行スパン
さらに、先行スパン1と先行スパン2に囲まれた部分を「雲」と呼び、雲は上値抵抗帯や下値支持帯となることもあります。
また、一般的な一目均衡表でのトレンドの判断は以下の通りであるため、あわせて覚えておきましょう。
- 株価が雲の上にある=上昇トレンド
- 株価が雲の下にある=過去トレンド
数あるインジケータ―の中でも、特に簡単にトレンドを判断できるので、こちらもしっかり活用してください。
まとめ
本記事では、スイングトレードの概要から銘柄の選び方、おすすめのインジケーターまで解説しました。
スイングトレードは短中期でポジションを保有するトレードスタイルであり、銘柄の選択を間違えなければ、相場に張り付くこともなく、短期的に利益を狙える手法となっています。
また、インジケーターを組み合わせればさらに取引の制度は向上するため、現在スタイルを決めかねている方は、ぜひ本記事を参考にチャレンジしてみてください。
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