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【Youtubeで解説】カップウィズハンドルで株の勝率大幅アップ?
カップアンドハンドル(カップウィズハンドル)とは
株式相場は、数えきれないほどの注文によって日々変動しており、将来的な値動きを予測する上では、チャートパターンから市場心理(ファンダメンタルズ)を推測しなければなりません。
そこで多くの投資家から活用されているのが、効果的な上昇トレンドのサインである「カップアンドハンドル(カップウィズハンドル)」です。
カップアンドハンドルは、下落後に反転上昇する形がコーヒーカップのように見えることが名称の由来となっており、最終的に短期の売りから本格的な買いが入り、取っ手(ハンドル)部分を形成します。
参照:toushinokamo
実際のところ、上図のように鮮やかなカップアンドハンドルのチャートパターンは稀ですが、特定の条件をいくつか満たせば、十分サインとして通用するでしょう。
本記事では、カップアンドハンドルの具体的な利確ポイントや、ダマシの回避方法についても解説するため、ぜひ参考にしてください。
カップアンドハンドルの条件
ここではさっそく、カップアンドハンドルが成立する条件を確認しましょう。
上昇のきっかけを見逃さないためにも、カップアンドハンドルのパターンをしっかり押さえておいてください。
カップ形成の初動で十分な値動きがある
カップアンドハンドルを観測する上では、カップ形成の初動で十分な値動きがあるかどうかをチェックします。
具体的には、チャートパターンを作る直前の上昇が20~30%程度、そして直後の下落が最低10%から30%ほどあるのが理想です。
参照:gemforex
参考までに、この値動きは高値と安値の切り上げ、あるいは底値が更新されていない、「上昇トレンド」を指しています。
すなわち、一定の値幅内を往復する「レンジ相場」では、カップアンドハンドルは成立しないため、その点には注意してください。
下落の期間にも注目する
カップアンドハンドルにおいては、下落期間も注目ポイントであり、起点から上昇開始まで3ヶ月~半年程度が理想といえるでしょう。
参照:gemforex
さらに、カップの最も底の位置では出来高についても10日間ほど目減りする特徴があります。
そのため、カップアンドハンドルが形成される可能性があるチャートを探す際は、スクリーニングで日足チャートを用いて、チェックするのがおすすめです。
取っ手部分の下落幅
カップアンドハンドルでは、最終段階となる取っ手(ハンドル)部分の下落幅についても注目してください。
具体的には、下図の位置で5~10%程度の値動きがあれば、カップアンドハンドルのチャートパターンは成立と言えます。
参照:gemforex
加えて、こちらも日足で見た時に1~2週間経過していれば、より確度の高いカップアンドハンドルのサインとして活用できるでしょう。
参考までに、先ほど触れたカップアンドハンドルの2つのポイントを含めた価格変動は、機関投資家による買い集めで発生するケースがほとんどとなります。
相場を操る巨大な流れを読み取り、カップアンドハンドルを見つけていってください。
カップアンドハンドルの利確ポイント
カップアンドハンドルを活用する上では、利確ポイントについても把握しなければなりません。
ただし、ゴールだけを知っても正しいカップアンドハンドルの理解は得られないため、ここからはエントリーの前段階から時系列に沿って確認していきます。
買い注文だけを行う
先ほど触れた通り、カップアンドハンドルは高値と安値の切り上げを伴う、上昇トレンドで現れるチャートパターンです。
すなわち、カップアンドハンドルの初動の下落を狙って空売りを仕込むのではなく、初めから買い注文だけで狙うようにしましょう。
もちろん、タイミング次第では売りでも利益が得られるかもしれませんが、買い圧力が働きやすい以上、どこで上昇して含み損が拡大するか予測できません。
セオリー通りの期間下落し続ける保証もないことから、基本的にはカップアンドハンドルは買いだけを狙うスタンスでチャレンジしましょう。
高値を更新したタイミングで注文する
カップアンドハンドルは、以下のように取っ手(ハンドル)の部分が高値を更新した際にエントリーするのが基本です。
参照:gemforex
カップとハンドルで反発した高値は投資家が強く意識する一方、もしブレイクすれば多くの買いが入り、中長期の上昇が見込めるでしょう。
ただし、高値を更新していない時点でエントリーすると、売り圧に負けて下落し、含み損を抱えるリスクがあります。
そのため、きちんとカップアンドハンドルの確度が高いタイミングを見計らってください。
出来高が減少したタイミングで利確する
カップアンドハンドルの利確ポイントは、投資家ごとに様々なルールが存在しますが、初心者はまず「出来高」に注目すると良いでしょう。
出来高は、売買注文の増減を表す指標であるため、「もし減少すれば値動きの勢いが収まる」という判断が可能です。
加えて、日足だけでなく週足レベルまでチャートを拡大すれば、より明確に価格変動の様子が分かります。
あまり引き伸ばし過ぎても利益が目減りしてしまいますが、早すぎるタイミングで利確しないように注意してください。
カップアンドハンドル(カップウィズハンドル)のダマシを回避するポイント
株式相場では、投資家の思惑通りにサインが機能しない「ダマシ」という現象が頻繁に起こります。
具体的に、カップアンドハンドルなら取っ手を形成しても上昇していかないケースが挙げられるでしょう。
当然買い注文を入れてしまうと、含み損が拡大してしまいますが、ここから解説するポイントを押さえればカップアンドハンドルのダマシを最大限回避することが可能です。
カップアンドハンドルをきちんと活用するためにも、ぜひ参考にしてください。
カップアンドハンドルの条件を達成しているか
まずチェックするべきなのは、先ほど触れたカップアンドハンドルの形成条件を達成しているか、というポイントです。
- カップ形成時に20~30%の値幅上昇
- カップ形成の初動と安値の値幅が10~30%
- 十分な期間があるか
上記は、機関投資家の買い集めを判断するために重要な指標であるため、カップアンドハンドルの条件が完ぺきとはいかずとも、できる限り条件を満たしているチャートが好ましいでしょう。
基本的に日足でスクリーニングして、正確な情報を割りだしてください。
カップの形状に注意する
カップアンドハンドルは、以下のように大きな弧を描くU字型が基本となります。
参照:fx-dakar
そのため、逆三尊トップのように鋭いV字を形成している場合は、ダマシの可能性があり、期間が短すぎるチャートも同様です。
初心者は少し見極めが難しいかもしれませんが、カップウィズハンドル形成の代表例などをスクショで保管して、スクリーニング時に見比べてみると良いでしょう。
まとめ
本記事では、相場が上昇するサインとして活用されている「カップルアンドハンドル(カップルウィズハンドル)」の形成条件やダマシの回避方法について解説してきました。
カップルアンドハンドルは、高値更新を見計らって適切にエントリーすれば、大幅に利益が得られる可能性があります。
一方、いくつかのポイントを押さえなければ、ダマシにかかてしまうため、カップアンドハンドルについての本記事を参考にきちんとスクリーニングを行いましょう。
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