ゴールデンウィーク中は、株式市場が長期で休みとなることから、投資家にとっては、ゴールデンウィーク前後は保有している株の扱いについて悩むことが多いです。
また、ゴールデンウィーク中に旅行に行かれる方などは、旅行を万全に楽しむために、ゴールデンウィーク前に株を手仕舞いしたいと考えているかもしれません。
一般的に、ゴールデンウィーク前は、保有している銘柄を一旦手仕舞いする傾向が強く、ゴールデンウィーク明けに、その株を買い戻す傾向が強いと言われています。
確かに、先ほど話したように、ゴールデンウィーク前にポジションを持つことを嫌った投資家が、保有株を手仕舞いしそうです。
なんとなく、そのような傾向がありそうですが、果たして本当にそうなのでしょうか?
そこで、今回は、「ゴールデンウィーク前の株価は下がりやすいのか?」という点を分析してみました。
目次
1.ゴールデンウィーク前の株価は下がりやすい?
ここでは、「ゴールデンウィーク前の株価は下がりやすい?」について、過去26年分の株価データを活用して、分析してみましょう。
「ゴールデンウィーク前の株価は下がりやすい?」が有効かどうかを分析するために、今回は、以下の内容で分析してみました。
ⅰ.ルール詳細(ゴールデンウィーク前の株価は下がりやすい?~日経平均株価~)
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検証対象:日経平均株価
検証期間:2000/01/01~2025/04/30
1銘柄当たりの投資金額:20万円
【買い条件】・4月中旬(15日~18日)に成行で買い付け
【売り条件】・4月末(26日~30日)に成行注文で手仕舞い
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「日経平均株価」を対象に、「買い条件」と「売り条件」でトレードした場合に、どのような成績になるのかを検証しました。
ゴールデンウィーク入りの約2週間程度前の4月中旬に日経平均株価を買い付けし、4月末に手仕舞いした場合の分析を行います。
なお、土日祝日等を考慮して、
4月中旬を4月15日~4月18日
4月末を4月26日~4月30日としています。
このように設定することで、「ゴールデンウィーク前の株価は下がりやすい?」の傾向を掴むことが出来るでしょう。
仮に、勝率が50%以上で、損益がプラスならば、「ゴールデンウィーク前の株価は上がりやすい」判断できます。
反対に、損益がマイナスであるならば、「ゴールデンウィーク前の株価は下がりやすい」と言えるでしょう。
果たして、本当にゴールデンウィーク前の株価は下がりやすいのでしょうか?
では、さっそく分析結果を見てみましょう。分析結果は以下をご覧下さい。
ⅱ.分析結果(ゴールデンウィーク前の株価は下がりやすい?~日経平均株価~)
| 項目 | 金額 | 比率 |
|---|---|---|
| 勝率 | 53.85 % | |
| 勝ち数 | 14 回 | |
| 負け数 | 12 回 | |
| 引き分け数 | 0 回 | |
| 平均損益 | 1,240 円 | 0.62 % |
| 平均利益 | 6,100 円 | 3.05 % |
| 平均損失 | -4,420 円 | -2.21 % |
| 合計損益 | 32,240 円 | 16.15 % |
| 合計利益 | 85,400 円 | 42.66 % |
| 合計損失 | -53,040 円 | -26.51 % |
| PF | 1.610 | |
| 平均保持日数 | 8.88 日 |
上記が、分析結果です。分析結果を見てみると、勝率は53.85%、平均損益は0.62%です。
勝率は約54%、平均損益もプラスとなっていることから、日経平均株価は4月中旬から4月末にかけて、やや株価が上昇する傾向があると言えるでしょう。
言い換えると、ゴールデンウィーク前の株価は、上がりやすい傾向があると言えるでしょう。ただし、近年(2020年以降)はその傾向がやや弱まっている点には注意が必要です。
一般的に、ゴールデンウィーク前の株価は、大型連休を前に売りが出やすく、下がりやすいと言われていますが、実際には逆の結果となっています。
また、もう少しゴールデンウィーク前の株価の傾向について分析してみましょう。
2.年別成績(ゴールデンウィーク前の株価の傾向)

上記を確認すると、2010年以前は、ゴールデンウィーク前の株価は上がる年もあれば、下がる年もあります。
しかし、2011年〜2019年は9年連続でゴールデンウィーク前の株価が上昇しています。
10年連続で、ゴールデンウィーク前の株価が上昇していることが分かります。
この結果から読み取る限り、2011〜2019年はゴールデンウィーク前の株価が上がりやすい傾向が顕著でした。しかし、2020年以降は5年中4年がマイナスとなっており(2025年はプラス)、近年はこの傾向がやや変化してきている可能性があります。
ゴールデンウィーク前は株価が下がりやすいと、世間一般に言われているからと言って、過度に危険視して、保有株を手仕舞いしなくても良さそうですね。
3.まとめ
26年の株価のデータを使って分析した結果、【ゴールデンウィーク前の株価は長期的にはやや上がりやすい傾向がある】と言えるでしょう。
2011〜2019年は9年連続で上昇しており、「GW前は下がる」という説は当てはまりませんでした。ただし、2020年以降は下落する年も増えており、一概には言えない状況になっています。
株式市場で言われている格言や傾向には、実際に調べてみると正しくないことが数多く存在します。
今回の「ゴールデンウィーク前の株価が下がりやすい」という説は、26年間の統計では必ずしも正しくないことが分かりました。
26年間の統計データから、GW前の株価は長期的にはプラス傾向であることが分かりました。ただし、近年は変動が大きくなっており、過信は禁物です。
統計データを参考にしつつ、その年の相場環境も考慮して判断することが大切です。
ぜひ、あなたが投資を行う際の参考にして頂ければと思います。
「株システムトレードの教科書」の記事は、機関投資家出身・証券アナリスト検定会員の西村剛が、統計データ・システムトレード・ファンダメンタルズを融合して解説しています。
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