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ゴールデンウィーク中は、株式市場が長期で休みとなることから、投資家にとっては、ゴールデンウィーク前後は保有している株の扱いについて悩むことが多いです。

また、ゴールデンウィーク中に旅行に行かれる方などは、旅行を万全に楽しむために、ゴールデンウィーク前に株を手仕舞いしたいと考えているかもしれません。

一般的に、ゴールデンウィーク前は、保有している銘柄を一旦手仕舞いする傾向が強く、ゴールデンウィーク明けに、その株を買い戻す傾向が強いと言われています。

確かに、先ほど話したように、ゴールデンウィーク前にポジションを持つことを嫌った投資家が、保有株を手仕舞いしそうです。

なんとなく、そのような傾向がありそうですが、果たして本当にそうなのでしょうか?

そこで、今回は、「ゴールデンウィーク前の株価は下がりやすいのか?」という点を分析してみました。

執筆者

西村剛
西村剛

フェアトレード株式会社 代表取締役。機関投資家出身で統計データを重視したシステムトレードに注力。2011年株-1グランドチャンピオン大会で+200.4%、2012年+160.1%、2013年157.0%を叩き出し三連覇達成。証券アナリスト検定会員。システムトレードを使った定量分析と、これまでファンドマネジャーとして培ったファンダメンタルズ分析を融合した新しい視点で株式市場を分析し、初心者でもわかりやすい言葉を使った解説に定評がある。


システムトレード

1.ゴールデンウィーク前の株価は下がりやすい?

ここでは、「ゴールデンウィーク前の株価は下がりやすい?」について、過去26年分の株価データを活用して、分析してみましょう。

「ゴールデンウィーク前の株価は下がりやすい?」が有効かどうかを分析するために、今回は、以下の内容で分析してみました。

ⅰ.ルール詳細(ゴールデンウィーク前の株価は下がりやすい?~日経平均株価~)

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検証対象:日経平均株価
検証期間:2000/01/01~2025/04/30
1銘柄当たりの投資金額:20万円

【買い条件】・4月中旬(15日~18日)に成行で買い付け

【売り条件】・4月末(26日~30日)に成行注文で手仕舞い

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「日経平均株価」を対象に、「買い条件」と「売り条件」でトレードした場合に、どのような成績になるのかを検証しました。

ゴールデンウィーク入りの約2週間程度前の4月中旬に日経平均株価を買い付けし、4月末に手仕舞いした場合の分析を行います。

なお、土日祝日等を考慮して、

4月中旬を4月15日~4月18日

4月末を4月26日~4月30日としています。

このように設定することで、「ゴールデンウィーク前の株価は下がりやすい?」の傾向を掴むことが出来るでしょう。

仮に、勝率が50%以上で、損益がプラスならば、「ゴールデンウィーク前の株価は上がりやすい」判断できます。

反対に、損益がマイナスであるならば、「ゴールデンウィーク前の株価は下がりやすい」と言えるでしょう。

果たして、本当にゴールデンウィーク前の株価は下がりやすいのでしょうか?

では、さっそく分析結果を見てみましょう。分析結果は以下をご覧下さい。

ⅱ.分析結果(ゴールデンウィーク前の株価は下がりやすい?~日経平均株価~)

 

項目金額比率
勝率53.85 %
勝ち数14 回
負け数12 回
引き分け数0 回
平均損益1,240 円0.62 %
平均利益6,100 円3.05 %
平均損失-4,420 円-2.21 %
合計損益32,240 円16.15 %
合計利益85,400 円42.66 %
合計損失-53,040 円-26.51 %
PF1.610
平均保持日数8.88 日

上記が、分析結果です。分析結果を見てみると、勝率は53.85%平均損益は0.62%です。

勝率は約54%、平均損益もプラスとなっていることから、日経平均株価は4月中旬から4月末にかけて、やや株価が上昇する傾向があると言えるでしょう。

言い換えると、ゴールデンウィーク前の株価は、上がりやすい傾向があると言えるでしょう。ただし、近年(2020年以降)はその傾向がやや弱まっている点には注意が必要です。

一般的に、ゴールデンウィーク前の株価は、大型連休を前に売りが出やすく、下がりやすいと言われていますが、実際には逆の結果となっています。

また、もう少しゴールデンウィーク前の株価の傾向について分析してみましょう。

2.年別成績(ゴールデンウィーク前の株価の傾向)

GW前の日経平均 年別損益グラフ(2000〜2025年)


上記を確認すると、2010年以前は、ゴールデンウィーク前の株価は上がる年もあれば、下がる年もあります。

しかし、2011年〜2019年は9年連続でゴールデンウィーク前の株価が上昇しています。

10年連続で、ゴールデンウィーク前の株価が上昇していることが分かります。

この結果から読み取る限り、2011〜2019年はゴールデンウィーク前の株価が上がりやすい傾向が顕著でした。しかし、2020年以降は5年中4年がマイナスとなっており(2025年はプラス)、近年はこの傾向がやや変化してきている可能性があります。

ゴールデンウィーク前は株価が下がりやすいと、世間一般に言われているからと言って、過度に危険視して、保有株を手仕舞いしなくても良さそうですね。

3.まとめ

26年の株価のデータを使って分析した結果、【ゴールデンウィーク前の株価は長期的にはやや上がりやすい傾向がある】と言えるでしょう。

2011〜2019年は9年連続で上昇しており、「GW前は下がる」という説は当てはまりませんでした。ただし、2020年以降は下落する年も増えており、一概には言えない状況になっています。

株式市場で言われている格言や傾向には、実際に調べてみると正しくないことが数多く存在します。

今回の「ゴールデンウィーク前の株価が下がりやすい」という説は、26年間の統計では必ずしも正しくないことが分かりました。

26年間の統計データから、GW前の株価は長期的にはプラス傾向であることが分かりました。ただし、近年は変動が大きくなっており、過信は禁物です。

統計データを参考にしつつ、その年の相場環境も考慮して判断することが大切です。

ぜひ、あなたが投資を行う際の参考にして頂ければと思います。

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「株システムトレードの教科書」の記事は、機関投資家出身・証券アナリスト検定会員の西村剛が、統計データ・システムトレード・ファンダメンタルズを融合して解説しています。
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