株の基本的な戦略のひとつに逆張りがあります。

逆張りは株価が下落した銘柄を買い付ける戦略で、株価の動きと逆のポジションを取ることから逆張りと呼ばれています。

今回は株の逆張りは儲かるのか、過去20年の株価データを使って検証を行ないます。

執筆者

西村剛
西村剛

フェアトレード株式会社 代表取締役。機関投資家出身で統計データを重視したシステムトレードに注力。2011年株-1グランドチャンピオン大会で+200.4%、2012年+160.1%、2013年157.0%を叩き出し三連覇達成。証券アナリスト検定会員。システムトレードを使った定量分析と、これまでファンドマネジャーとして培ったファンダメンタルズ分析を融合した新しい視点で株式市場を分析し、初心者でもわかりやすい言葉を使った解説に定評がある。


1.逆張り戦略とは?

まずはじめに、「逆張り」とは、どういういった戦略でしょうか?

普段から逆張りという言葉は使われていますので、ご存知の方も多いかも知れません。「逆張り」とは、株価が急落したタイミングで買い付けし(もしくは売りつけ)、その後株価がリバウンドしたタイミングで手仕舞いする戦略です。

2.逆張り戦略でよく使われるテクニカル指標

一般的な逆張りで使用されるテクニカル指標には以下のようなものがあります。

・前日比
→前日比で-10%以上下落

・移動平均乖離率
→終値と5日移動平均の乖離率が-15%以上大きい

・ストップ安
→2日連続ストップ安

これらのテクニカル指標を満たしたタイミングは、株価が急落していると判断し、逆張りはそのタイミングで買い付けを行う戦略です。

逆張りには、さまざまな方法がありますが、今回はその逆張りとして代表的な戦略をご紹介したいと思います。

3.代表的な逆張り戦略

ⅰ.逆張り戦略の有効性の検証

今回検証する逆張りの内容は以下の通りです。

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検証対象:全銘柄
検証期間:1990/03/01~2020/08/31
1銘柄当たりの投資金額:20万円

【買い条件】
・終値と5日移動平均線との乖離率が-10%以上離れる かつ
・終値と25日移動平均線との乖離率が-25%以上離れる

上記2つの条件を満たした翌日に、成行買い

【売り条件】
・含み益が10%以上 もしくは、
・買い付けしてから20日以上経過

上気2つの条件のどちらかを満たした場合に、翌日成行売り

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この条件は代表的な株の逆張り戦略の例です。

この逆張りは、システムトレーダーとして有名な「斉藤正章氏」が考案した逆張り戦略です。斉藤正章氏については、ネット等で名前を検索すれば、さまざまな書籍や情報が載っていますので、そちらをご覧下さいね。

いずれにせよ、この株の逆張り戦略は、一般的に利益を上げやすい戦略だといわれています。
ではこの株の逆張りで、それほどの成果が期待できるのでしょうか。

ⅱ.検証結果(逆張り戦略の有効性)

検証結果は、以下の通りです。

逆張り  出所:システムトレードの達人 達人モード「運用資産の推移」画面

 勝率: 73.32 %
 勝ち数: 17,466 回
 負け数: 6,357 回
 引き分け数: 492 回

 平均損益(円): 14,251 円  平均損益(率): 7.13 %
 平均利益(円): 32,792 円  平均利益(率): 16.40 %
 平均損失(円): -35,585 円  平均損失(率): -17.79 %

 合計損益(円): 346,522,391 円  合計損益(率): 173,263.66 %
 合計利益(円): 572,736,757 円  合計利益(率): 286,372.27 %
 合計損失(円): -226,214,366 円  合計損失(率): -113,108.62 %

 PF: 2.532
 平均保持日数: 11.78 日

以上が、検証結果です。

4.まとめ 逆張り戦略は有効か?

検証結果を見てみると、
勝率は73.32%、平均損益は7.13%です。

つまり、10回のトレードのうち7回は勝ちトレードです。また、1回トレードすれば、投資金額に対して、「7.56%」の利益が期待できるということです。
これだけで、株の逆張りは統計的にみて儲かりやすい投資法であるとご理解いただけるのではないでしょうか。

ただし、このような株の逆張りにも一点だけ大きな落とし穴があります。

それは、平均損失です。平均損失は-17.79 %となっています。
逆張りの場合、勝率は高いものの負けトレードとなった場合の損失がとても大きいのです。逆張りで、買い付けした銘柄の多くは勝ちトレードとなります。

しかし、仮に負けトレードを掴んでしまった場合には、大きな損失を被ってしまいます。この点には、注意する必要があるでしょう。

負けトレードになった場合の大きな損失を避けるため、株の逆張りを実践する場合には、なるべく運用資金の大半をつぎ込まないようにしましょう。
出来れば、1銘柄に投資する資金は、運用資金全体の「10分の1」程度に抑えてください。

そうしないと、株の逆張りで仮に負けトレードを掴んでしまうと、資産の大半を失ってしまう恐れがあります。実はこれが、日本人投資家が負ける大きな要因のひとつなのです。

株の逆張りは、この危険性について理解した上で実践すれば、とても有効な投資手法です。ぜひ、資金を分散するということはしっかり頭に刻み込んだ上で、「株の逆張り戦略」を実践してみてはいかがでしょうか。

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