目次
信用買い残とは?
信用買い残とは、その名の通り、信用取引で買い入れられた株式のうち、まだ決済されていない残高のことを指します。
信用買い残が多いと上がらない理由
なぜ、信用買い残が多いと上がらないのでしょうか?
その理由は、制度信用取引には、決済期限が設けられているからです。
通常、制度信用による信用買い残は6ヶ月以内に売り注文を出して決済を完了させる必要があります。そのため、信用買い残が多い銘柄は、将来、売り圧力が高まる可能性があります。
信用買い残が多いかは信用売り残の多さ次第
信用買い残が多いかは、信用売り残の多さによります。
信用売り残は、信用売り(空売り)で売られた株式の未決済残高を示し、将来の買い圧力を意味します。
信用買い残と信用売り残の比率を信用倍率といいます。信用買い残が信用売り残より多ければ、信用倍率は1以上となり、逆に信用売り残が多ければ1未満となります。
信用倍率が1より大きいと、信用買い残が信用売り残よりも多いです。これは、将来の買い圧力よりも売り圧力のほうが多いと言えます。
一方、信用倍率が1より小さいと、信用買い残が信用売り残よりも少ないです。これは、将来の買い圧力が売り圧力よりも多いと言えます。
このように、信用買い残が多いかどうかは、信用売り残の多さと比べることで評価できます。
信用買い残が多いか確認する方法
信用買い残は、証券会社のサイトや株式情報サイトで確認できます。
例えば、ソフトバンクグループ【9984】の信用残データを見ると、信用買い残が信用売り残よりも多く、信用倍率が高い状態が確認できます。これは、将来の売り圧力が高いことを示しています。
信用買い残が多いかを確認するときは、信用倍率だけでなく、前週比などの変化にも注目すると良いでしょう。
市場全体の信用買い残が多いかどうかも確認しよう
個別銘柄だけでなく、全体相場の信用買い残が多いかどうかも確認することが重要です。
※出典:TRADERS WEB
市場全体の信用倍率や信用評価損益率をチェックすることで、より広い視野で投資判断を行うことができます。
まとめ
信用買い残が多いと、決済期限までに売り圧力が高まる可能性があります。あまりにも信用買い残が多い株は、株価が下がる可能性があるので注意しましょう。
もちろん、信用買い残が多い場合でも、新たな信用買い注文が入ることで、必ずしも株価が下落するわけではありません。株価は信用買い残が多い場合でも、市場全体の動向や他の投資家の行動しだいで変わるからです。
それでも、信用買い残が多いかどうかは、株価予測のための一つの判断材料となるでしょう。総合的な判断を下すために、株価チャートや他の財務指標と併せて、信用買い残の多さもチェックしてみてはいかがでしょうか。
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