こんにちは、今日は「10月人気優待銘柄の先回り買い」について
システムトレード的な観点から検証していきたいと思います。

優待銘柄は、権利確定日直前に個人投資家の買いが流入しやすく、
権利確定日直前に買い付けを行うと、高値掴みしてしまうリスクがあります。

そのため、優待を目的に株を買い付けする場合には、
少なくとも1ヶ月半以上前に買い付けすることで、
高値掴みを回避することが出来ます。

そこで、今回は「10月人気優待銘柄を8月末に買い、10月権利確定日直前に売却したらどうなるか?」について検証していきたいと思います。

では、さっそく検証条件を確認してみましょう。

執筆者

田村 祐一
田村 祐一

フェアトレード株式会社所属。調査本部アナリスト。統計データを重視したシステムトレードとファンダメンタルを組み合わせて銘柄分析を行う。株主優待先回り買い等の「イベント投資」にも注力。



1.10月優待銘柄先回り投資法の有効性

ⅰ.ルール詳細(10月優待銘柄先回り投資法の有効性の検証)

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検証対象:10月人気優待銘柄(10銘柄)
→エイチ・アイ・エス(9603)、東建コーポレーション(1766)、
アヲハタ(2830)、正栄食品工業(8079)、東和フードサービス(3329)、
サトウ食品工業(2923)、トップカルチャー(7640)、
京王ズホールディングス(3731)、パーク24(4666)、トーシン(9444)
※順不同

検証期間:1990/03/01~2014/07/31

1銘柄当たりの投資金額:20万円

【買い条件】
・8月末に成行買い

【売り条件】
・買い付け後45日経過(10月権利確定日直前)した翌日に成行売り
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上記が、今回の検証条件です。

検証対象は、10月優待銘柄の中でも、
特に個人投資家に人気が高い10銘柄としました。

仮に、勝率が高く、1トレードあたりの平均損益がプラスならば、
その銘柄は、8月末に買い付け、10月権利確定日前に売却する戦略は有効でしょう。

一方で、勝率が低く、平均損益がマイナスであれば、
その銘柄は8月末時点ですでに高値掴みしていると言えるでしょう。

また、権利落ち後はさらに損失幅が拡大する恐れもあることから、
買い付けは危険と言えます。

では、上記条件で検証した場合に、どのような検証結果になるでしょうか。

ⅱ.検証結果(10月優待銘柄先回り投資法の有効性の検証)

【検証結果】10月人気優待銘柄の先回り買い

10月優待

以上が検証結果です。

成績が良い銘柄は、

「アエオハタ(2830)」
「佐藤食品工業(2923)」
「京王ズホールディングス(3731)」
「東和フードサービス(3329)」

の4銘柄です。これらの銘柄は、過去の傾向で見ると勝率が高く利益が期待できそうです。

一方で、成績が悪い銘柄は、

「エイチ・アイ・エス(9603)」

の上記1銘柄です。

「エイチ・アイ・エス(9603)」は、権利確定日の約2ヶ月前に買い付けしても、
損失を被るリスクがあることが分かります。

2.まとめ

ちまたでは、優待先回り投資という、優待株を2~3か月前に買い、
権利最終日直前に売却する投資法が騒がれています。

しかし、過去のデータで検証してみると、確かに成績が良好な銘柄はいくつかありますが、その一方で負ける可能性が高い銘柄も潜んでいました。

よって、むやみやたらと優待銘柄だからと先回り買いするのは危険といえそうです。

勝率が高く、平均損益もプラスの銘柄に着目することで、
賢く優待を獲得できると言えるでしょう。

※この記事内容については、万全を期していますが、優待内容の変更や廃止等が廃止される可能性があります。その内容の正確性および安全性、利用者にとっての有用性を保証するものではありませんのでご注意くださいね。投資判断はご自身の責任でお願いします。

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