日本株

今回は、「9月の株価の傾向」 についてご案内したいと思います。 9月は、3月決算企業の中間決算締め月です。

このような時期にトレードした場合、どのような傾向がみれらるでしょうか。 早速、過去20年間のデータ分析を基に、9月の相場傾向をみていきましょう。  

執筆者

西村剛
西村剛

フェアトレード株式会社 代表取締役。機関投資家出身で統計データを重視したシステムトレードに注力。2011年株-1グランドチャンピオン大会で+200.4%、2012年+160.1%、2013年157.0%を叩き出し三連覇達成。証券アナリスト検定会員。システムトレードを使った定量分析と、これまでファンドマネジャーとして培ったファンダメンタルズ分析を融合した新しい視点で株式市場を分析し、初心者でもわかりやすい言葉を使った解説に定評がある。



システムトレード


 

1. 9月の株価全市場の傾向検証~市場別~

ⅰ.9月の株価全市場の傾向検証~東証1部~

■ルール詳細(9月の東証1部の傾向)

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検証対象:東証1部銘柄
検証期間:2000年1月~2020年5月31日
1銘柄当たりの投資金額:100万円

買い条件・9月の月初に全銘柄を買い
売り条件・9月の月末に全銘柄を売り

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以上のルールで過去のデータを用いて検証した結果は、以下の通りです。

■検証結果(9月の東証1部の傾向)

・9月東証1部の検証結果

過去の株価データをみてみると、上昇率47.32%、平均利益8.05%、平均損失‐7.70%、平均損益-0.24%となっており 8月よりは改善しているものの平均損益はマイナス、株価は下がりやすい傾向にあります。 個人投資家は決算発表リスクを嫌う傾向にあり、9月は中小型株が売られやすくなります。

一方、大型株は平均損益がプラスと堅調な推移となっていますので、9月は大型株に注目した戦略をとるとよいでしょう。   上がる?下がる?のか機関投資家も中間決算があるため、少しずつ株を売って利益を確定するなど、整理することで 売りの圧力も強くなることが想定されます。 9月は3月決算企業の中間決算の締め月です。特に中小型株では中間決算に向けた売りが9月の下旬ごろから増加する傾向が見られます。  

ⅱ.9月の全市場の傾向検証~東証二部、大証・名証~

■検証結果(9月の東証二部、大証・名証の傾向)

・9月東証2部の検証結果

東証2部・大証・名証では勝率41.84%、平均損益-0.47%となっています。勝率は50%を下回り、平均損益がマイナスとなっており、株価は下がりやすくなっています。

 

ⅲ.9月の全市場の傾向検証~ジャスダック・マザーズ~

■検証結果(ジャスダック・マザーズの傾向)

・9月ジャスダック・マザーズの検証結果

ジャスダック・マザーズでは勝率43.10%、平均損益-0.21%となっています。勝率は50%を下回り、平均損益がマイナスとなっており、株価は下がりやすくなっています。

 

検証結果トレード回数勝率平均損益合計損益PF
東証1部35,924回52.52%0.37%133,379,981円1.117
東2・大・名14,135回41.84%-0.47%-68,625,438円0.893
JQ・M18,130回43.10%-0.21%-39,109,779円0.960

市場別では、東証1部で平均損益0.37%となっており、プラスに転じました。しかし、東証2部・大証・名証、ジャスダック・マザーズの中小型株では平均損益がマイナスとなっており、この2区分では株価が下がりやすい傾向があります。9月は3月決算企業の中間決算締め月であり、株価は決算の内容によって大きく変動するリスクがあります。そのため、個人投資家は売買に慎重になり、個人投資家が売買の中心である中小型株で株価が下がりやすくなっています。

2. 9月の株価傾向検証~業種別~

次に、9月に強い業種・弱い業種はどこか?をみてみましょう。結果はこちらです。

9月の業種別ランキング(平均損益率順)

業種平均損益率勝率
倉庫1.97%60.00%
鉄道・バス1.55%65.41%
小売業1.30%55.07%
鉱業1.26%64.29%
保険1.22%59.74%
建設1.17%54.02%
銀行1.06%55.43%
石油1.05%58.62%
不動産0.93%53.49%
サービス0.84%56.67%
食品0.83%57.62%
医薬品0.72%56.79%
ゴム0.66%57.50%
造船0.46%57.89%
ガス0.28%55.00%
商社-0.05%56.62%
その他製造-0.12%48.33%
その他金融-0.51%52.63%
電力-0.51%43.33%
精密機器-0.52%50.00%
通信-0.54%50.00%
自動車-0.55%51.78%
鉄鋼-0.61%46.34%
機械-0.68%47.47%
パルプ・紙-0.86%39.29%
繊維-1.00%48.10%
非鉄・金属-1.02%43.18%
窯業-1.03%45.57%
陸運-1.14%35.00%
化学-1.18%45.92%
海運-1.61%41.38%
空運-2.35%40.00%
電気機器-2.51%40.81%
保険-1.75%61.84%
窯業-1.97%50.31%
陸運-2.54%37.50%

上記の表を確認すると、「33業種のうち、18業種がマイナス」です。

つまり、9月相場は、下がりやすい傾向の業種がやや多いと言えるでしょう。

上がりやすい傾向が確認できたのは、
「倉庫」、「鉄道・バス」、「小売業」などです。

一方で、下がりやすい業種の中でも、
「電気機器」、「空運」、「海運」は特に下落率が高くなっています。

よって、この3業種については、
9月相場ではトレードしないほうがよいと言えるでしょう。

3.まとめ 9月の株価傾向は?

 

9月の株価傾向としては、市場別では「東証二部・大証・名証」や、「ジャスダック・マザーズ」などの小型株が弱く、東証1部などの大型株が強いことが分かりました。

また、業種別では、「倉庫」、「鉄道・バス」、「小売業」などが強い傾向があります。

これらの統計データを9月のトレードに活用してみてはいかがでしょうか。

この様に月ごとに強い市場・強い業種などがありますので、トレードの参考にしていただければと思います。

<追伸>
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