日本株

11月に上がりやすい業種は、36業種中、たったの3業種!!

こんにちは!! 今回は、「11月に株価が上昇しやすい業種は?」 について、システムトレードの観点から検証していきます。 株式市場に上場している銘柄は、扱っている業種ごとに分類できます。 「日産自動車(7201)」や「トヨタ自動車(7203)」は「自動車」、 「ソニー(6758)」や「シャープ(6753)」は「電気機器」 のように分類することができます。 取り扱っている商品やサービスが似ていることから、 業種に分類されている銘柄同士は、株価の動きがとてもよく似ています。 業種ごとの指数(業種別指数)を参考に 投資戦略を練っている人もいるかもしれませんね。 実は、業種別指数は、月ごとに上がりやすい(もしくは、下がりやすい)傾向があり、 この傾向を利用することで、「〇月に上がりやすい銘柄」を見るけることが出来ます。 そこで、今回は、 「11月に上がりやすい業種は何か?」を調べてみたいと思います。 では、さっそく検証していきましょう!!

執筆者

田村 祐一
田村 祐一

フェアトレード株式会社所属。調査本部アナリスト。統計データを重視したシステムトレードとファンダメンタルを組み合わせて銘柄分析を行う。株主優待先回り買い等の「イベント投資」にも注力。


1.11月に上がりやすい業種の検証

ⅰ.ルール詳細(11月に上がりやすい業種)

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検証対象:日経業種中分類(36業種) ※日経業種中分類とは、日経500種平均株価採用の500 銘柄をベースに 36業種に分類したものです。
検証期間:1990/03/01~2014/09/30
1銘柄当たりの投資金額:20万円
【買い条件】 ・10月末に成行買い
【売り条件】 ・買い付け後25日経過した翌日に成行売り
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上記のルールで過去のデータを用いて検証した結果は、以下の通りです。

ⅱ.検証結果(11月に上がりやすい業種)

【検証結果】11月業種別パフォーマンス 11月 株価
上記の表を確認すると、「36業種のうち、33業種がマイナス」です。 つまり、11月相場は、ほとんどの業種が下がりやすい傾向があると言えるでしょう。

上がりやすい傾向が確認できたのは、 「商社」「精密機器」「電力」の3業種だけです。

よって、11月の投資銘柄を考えている方は、 この3業種の中から銘柄を選定するとよいと言えそうです。 一方で、下がりやすい業種の中でも、 「海運」「不動産」「鉄鋼」は特に下落率が高くなっています。

よって、この3業種については、 11月相場ではトレードしないほうがよいと言えるでしょう。

2.まとめ 11月に上がりやすい業種は?

今回の検証では、 11月にトレードしたい業種は、「商社」「精密機器」「電力」の3業種 トレードは控えたほうが良い業種は、「海運」「不動産」「鉄鋼」の3業種 ということが確認できました。 今回の検証のように、月によって、 業種ごとに、上がりやすい・下がりやすいといった傾向があります。 この傾向を利用することで、 〇月に上がりやすいお宝銘柄を見つけることもできるでしょう。 ぜひ、今回の検証結果をあなたの投資にご活用いただければと思います。

<追伸>
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