「働かずに、株だけで生活」というのは、多くのサラリーマンにとっての夢と言えるでしょう。

毎日、朝早くから夜遅くまで仕事をしていると、株だけで生活している人の生活を羨ましく感じるでしょう。

しかし、実際に株だけで生活するには、どれほどの資金が必要で、本当に実現可能なのか分かりません。

そこで、今回は「株だけで生活する」ためのポイントを解説します。

執筆者

西村剛
西村剛

フェアトレード株式会社 代表取締役。機関投資家出身で統計データを重視したシステムトレードに注力。2011年株-1グランドチャンピオン大会で+200.4%、2012年+160.1%、2013年157.0%を叩き出し三連覇達成。証券アナリスト検定会員。システムトレードを使った定量分析と、これまでファンドマネジャーとして培ったファンダメンタルズ分析を融合した新しい視点で株式市場を分析し、初心者でもわかりやすい言葉を使った解説に定評がある。




1.株だけで生活するためにはいくら必要か?

株だけで生活するに、真っ先に確認しなければならないことがあります。

それは、生活費です。
食費・光熱費・通信費など、私たちが生きていくために毎年必要な金額を最初に考える必要があります。

あなたが、1年間何の問題もなく生活していくにはいくら必要でしょうか。

総務省が実施している家計調査では、2019年の単身(1人)世帯の消費支出は、平均で163,781円でした。
これは、あくまでも全国平均であり、都心だともう少しかかるでしょう。

また、上記は単身世帯ですが、家族がいる場合にはもっとかかるでしょうし、単身世帯でも、平均よりも多く消費している人もいるでしょう。

よって、まずはご自身が1年間でかかる生活費を把握する必要があるでしょう。

いかがでしょうか?

【自分の生活費】はいくらでしたか?

株だけで生活するには、その金額が必要になります。
少なくとも、毎年その生活費を株で稼がなくてはいけません。

この【自分の生活費】をしっかりと把握しないまま株式の専業トレーダーになると、せっかく貯めた元手を切り崩して生活したり、せっかく専業になったのに、再度働きに戻ったりしなくてはいけません。

株だけで生活するようになると、余暇が増えます。

よって、働いている現在よりも支出が増える傾向にあるので、生活費については、余裕を持った金額を設定したほうが良いでしょう。

2.株だけで生活するための運用資金はいくらか?

さて、「自分の生活費」がいくら必要ががわかったら、次に考えなければならないのは、【元手資金】でしょう。

「自分の生活費」を稼ぐための元手がいくら必要なのかを考える必要があります。

「元手がいくら必要になるか」については、利回り】と【生活費から導き出すことができます。

利回り」とは、投資金額に対する収益の割合のことをいいます。
簡単に言い換えると、元手に対して「何パーセント」儲けを出せるかということです。

例えば、定期預金であれば、1年定期預金で「0.01%」と言った利息がつきます。
元手をこの1年定期預金に預ければ、利回りは「0.01%」です。

株式投資の場合には、定期預金よりも大きな利回りを期待することができます。
株式投資の平均利回りは年間で5%前後と言われています。

1年でどれくらいの割合で増やすことが出来るかを考える必要があるということです。

株式投資が上手い人であれば、5%よりもはるかに高い利回りで運用することが出来ます。

逆に、あまり株の知識がない方は、安定して配当で資産を増やすことも出来ますが、その場合には、利回りは5%よりも低くなる可能性が高いです。

「利回り」と「必要な生活費」から、株だけで生活するための運用資金を割り出すことが出来ます。

【株だけで生活するための運用資金】

いかがでしょうか?

生活費が毎年300万円必要な方が、利回り10%で運用できたとすると、資金を減らすことなく生活するには、「3000万円」が必要となります。

利回りが10%よりも高く運用できれば、元手資金はその分減り、安定性を求めて低い利回りで運用するのならば、その分元手資金は増加します。

なお、利回りが100%ならば、元手資金は「300万円」で十分ですが、利回り100%というのは、現実的には非常に難しい目標でしょう。
利回り100%を毎年実現している投資家は、ほとんどおらず、無理な目標利回りの設定は、破綻につながります。

よって、現実的な利回りを想定して、必要な元手資金を算出すべきでしょう。

株の初心者の方にオススメしたいのは、「利回り10%」です。
「利回り10%」であれば、株の初心者の方でも十分に実践可能です。

その理由をこの後詳しく解説します。

3.株初心者が株だけで生活するために身につけたい投資法は?

さて、「生活費」と「目標利回り」が決定し、「必要な元手」がおおよそ確認できました。

重要なのは、「目標利回りがしっかりと達成できるかという点です。
この「目標利回り」が達成できなければ、株だけで生活するためのプランは机上の空論です。

さきほど、オススメは「利回り10%」とお話しました。
「利回り10%」を達成するコツは、「配当利回り」の高い銘柄に投資することです。

上場している銘柄は、半年や1年に1度「配当」を実施します。
この「配当」は株価の動きに関係なく、会社の企業業績によって、配分される金額が決まります。この「配当」の利回りが高い銘柄に注目すれば、安定した利回りを実現することが出来ます。

上場企業の平均の配当利回りは「約1.8%」ですが、中には「5%」を超える配当を出す企業も存在します。

配当の高い銘柄に、元手の一部を回すことで、「10%」のうち半分程度の利回りを稼ぐことが出来ます。

運用資金を「値上がり益重視」のリスクをとった投資と、「配当益重視」の低リスクの投資に分けて行うことで、「利回り10%」は十分に達成を狙える目標となるでしょう。

4.株だけで生活するための注意点

「生活費」と「目標利回り」をしっかりと考え、目標利回りを実現するためのプランの設計をしっかりと練れば、株初心者が株だけで生活することは十分に可能です。

ただし、株式投資にはリスクはつきものです。

リーマンショックやコロナショック等の暴落が発生すると、どんなに頑張っても利益が上げられない年も出てきます。場合によっては、利益を上げられないどころか、貴重な元手も減ってしまうリスクもあります。
元手が減ってしまうような事態に直面すると、将来への不安から、精神的に非常に苦しい局面も出てくるでしょう。

「株式投資=不労所得」という言葉が流行っていますが、実際の運用では、それほど甘い世界ではありません。

専業トレーダーになった方が、株で損失を被り、専業トレーダーを辞めたという話を毎年数度聞きます。それだけ、株式投資は厳しい世界ということです。

専業トレーダーになるのであれば、甘い幻想だけではなく、しっかりとリスクも見つめた上で、転身する必要があるでしょう。

5.まとめ

株だけで生活するためには「生活費」と「目標利回り」を設定し、必要な元手資金を割り出しましょう。

もし、「必要な元手資金」に達してない場合には、無理して専業トレーダーになるのは禁物です。

必要な元手資金が溜まるまでは、サラリーマンとしてお金を貯めて、しっかりと地盤を固める必要があるでしょう。

サラリーマンを継続しながら、株式投資も実践することで、しっかりと元手資金を増やしながら、株式投資の技術を磨くことも出来ます。
いざ、専業トレーダー担った際には、それまでの知識や経験は、「目標利回り」の達成に役立ちます。

多少、株で失敗しても、働いていれば給料やボーナスで補填することもできますし、なにより生活費に困ることもありません。
着実に、堅実に運用資産を増加させていくことで、将来的に株だけで生活する夢が達成できます。

焦らず、コツコツと積み重ねていくことが、株だけで生活するための近道と言えるでしょう。

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