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「グロース市場の銘柄は値動きが荒い」「プライムの大型株は安定している」――当たり前のように語られる通説です。しかし、その荒さは一年を通じて均等なのでしょうか。それとも荒さが集中する月と、プライムより穏やかに上がる月に分かれるのでしょうか。感覚ではなく株価データで確かめます。

本記事では東証3区分(プライム・スタンダード・グロース)の3,724社について、2022年10月〜2026年7月(46ヶ月)の延べ164,674件の「銘柄×月」データを集計しました。各銘柄の月次リターン(月末終値÷前月末終値−1)を区分ごとに平均し、12ヶ月の成績と勝率、年別推移、日次リターンの標準偏差まで比較します。上場廃止銘柄も区分が判明する限り含め、生き残った銘柄だけを見る偏りを抑えました。

結論を先にお伝えします。勝ちやすい月は市場区分ごとに明確に違いました。グロースは12月が平均-3.23%(対象4年すべてマイナス)、10月が-2.74%と大きく沈む一方、1月は+4.19%と3区分で最も高く、4年すべてプラス。対してプライムは最弱の3月でも-1.33%、最強の2月で+3.08%。月別の振れ幅は4.4ポイントとグロース7.4ポイントの約1.7分の1でした。

値動きの荒さも明確で、日次リターンの標準偏差はプライム2.13%に対しグロース3.49%と約1.64倍。通説は正しく、その荒さは特定の月に偏って現れるというのが結果です。ただし検証期間は4年弱、各暦月のサンプルは3〜4回分しかありません。この統計的限界を踏まえてお読みください。

執筆者

西村剛
西村剛

フェアトレード株式会社 代表取締役。機関投資家出身で統計データを重視したシステムトレードに注力。2011年株-1グランドチャンピオン大会で+200.4%、2012年+160.1%、2013年157.0%を叩き出し三連覇達成。証券アナリスト検定会員。システムトレードを使った定量分析と、これまでファンドマネジャーとして培ったファンダメンタルズ分析を融合した新しい視点で株式市場を分析し、初心者でもわかりやすい言葉を使った解説に定評がある。

システムトレード

1.検証ルール

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検証対象:東証3市場区分の3,724社(プライム1,828社/スタンダード1,437社/グロース459社)
検証期間:2022/10/03〜2026/07/31(46ヶ月)
サンプル数:延べ164,674件の「銘柄×月」データ
使用データ:東証全銘柄の日足(調整後終値・出来高)

【市場区分の定義】

  • プライム:大型・中堅企業が中心。機関投資家や海外投資家の資金が入りやすい区分です
  • スタンダード:中堅・中小企業が中心の区分です
  • グロース:新興・成長企業が中心で、上場後年数の浅い企業が多い区分です
  • 区分は市場再編時点で付与されたものを期間中固定として使用(その後の新規上場銘柄は対象外)。上場廃止銘柄は含みます

【集計ルール】

  • 月次リターン=その月の最終営業日の終値 ÷ 前月の最終営業日の終値 − 1(%)。分割・併合を反映した調整後終値を使い、初月の基準は2022年9月末終値。終値がプラスかつ出来高がある日のみを有効データとしています
  • 勝率=その区分・その月の「銘柄×月」のうち、月次リターンがプラスだった割合
  • 年別リターン=区分内の平均月次リターンを年内で累積した概算値(毎月末に等金額で入れ替えるイメージ)
  • 日次標準偏差=区分内の全銘柄・全営業日の日次リターンから算出。年率換算は250営業日換算
  • 異常値として日次±60%超(57件)・月次±500%超(4件)は除外

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2.検証結果

(1) 12ヶ月×3区分の平均月次リターン

市場区分別 月別の平均月次リターン

※画像はクリックすると拡大してご覧いただけます

ひと目でわかるのは、グロースの棒だけが上下に大きく振れていることです。1月+4.19%・6月+4.12%とトップに立つ月がある一方、9月-1.86%・10月-2.74%・12月-3.23%と沈む月もあり、最強月と最弱月の差は7.42ポイント。プライム4.41ポイント、スタンダード4.63ポイントですから、グロースの凹凸はプライムの約1.7倍です。

とくに目を引くのが12月と1月の落差です。グロースの12月は平均-3.23%・勝率30.1%・中央値-4.18%で対象4年すべてマイナス。ところが翌1月は+4.19%・勝率64.2%で4年すべてプラスと、1ヶ月で7.42ポイントも景色が変わります。同じ12月のプライムは+0.31%、スタンダードは+0.44%で、この弱さはグロース特有のものです。

秋口も対照的で、10月はプライム+0.12%に対しグロース-2.74%と2.87ポイントの差。9月もグロースは-1.86%で対象3年すべてマイナスでした。一方3区分そろって強いのが11月(+3.04%/+2.34%/+2.90%・いずれも対象年すべてプラス)、そろって弱いのが3月(-1.33%/-0.56%/-1.18%)。なおグロースがプライムを上回った月は4ヶ月(1月・3月・5月・6月)だけでした。

(2) 年別リターンの推移

市場区分別 年別リターン推移

※画像はクリックすると拡大してご覧いただけます

年単位でも優劣は明らかです。プライムは2023年+21.2%、2024年+11.3%、2025年+23.4%と安定してプラスを積み上げた一方、グロースは2023年+7.0%、2024年+1.0%と伸び悩み、プライムを上回った年は1年もありません。ただし2025年は+21.7%と大きく回復し、新興株に資金が向かう年は一気に取り返す性格も表れています。

期間全体の累積はプライム+92.9%・スタンダード+76.6%・グロース+36.4%、月次平均(+1.48%/+1.28%/+0.76%)でも序列は同じです。さらに厳しいのが中央値で、+0.77%/+0.29%に対しグロースは-0.81%とマイナス。平均がプラスなのは一部の大化け銘柄が引き上げたためで、真ん中の銘柄はむしろ負けていたことになります。月次勝率もプライム55.1%対グロース45.3%と10ポイント近い差でした。

対象月数プライムスタンダードグロースグロース−プライム
2022年(10〜12月)3ヶ月+3.1%+2.3%+1.6%-1.5pt
2023年12ヶ月+21.2%+20.3%+7.0%-14.2pt
2024年12ヶ月+11.3%+8.5%+1.0%-10.3pt
2025年12ヶ月+23.4%+26.9%+21.7%-1.7pt
2026年(1〜7月)7ヶ月+12.3%+4.3%+2.0%-10.3pt
全期間累積46ヶ月+92.9%+76.6%+36.4%-56.4pt

(3) 日次リターンの標準偏差=値動きの荒さ

「グロースは荒い」も数字のとおりでした。日次リターンの標準偏差はプライム2.133%、スタンダード2.506%、グロース3.494%。年率換算では33.7%に対しグロースは55.2%と約1.64倍です。銘柄ごとの標準偏差の中央値でも1.950%/2.010%/3.243%となり、典型的なグロース銘柄は典型的なスタンダード銘柄より6割ほど荒いことが確認できます。

興味深いのは上昇日の比率です。プライムは50.0%と半々に近いのに、グロースは44.7%。上がる日が少ないのに平均がプラスなのは値幅が大きいからで、「たまに大きく上がり、普段はじりじり下げる」性質が中央値のマイナスにつながっています。

市場区分日次標準偏差年率換算銘柄別の中央値上昇日比率月次平均月次中央値日次サンプル
プライム2.133%33.7%1.950%50.0%+1.48%+0.77%1,658,883
スタンダード2.506%39.6%2.010%45.7%+1.28%+0.29%1,255,773
グロース3.494%55.2%3.243%44.7%+0.76%-0.81%409,525

(4) 完全データ表(12ヶ月×3区分)

サンプル数プライム勝率スタンダード勝率グロース勝率グロース−プライム
1月14,371+2.87%65.4%+3.56%70.6%+4.19%64.2%+1.32pt
2月14,338+3.08%58.0%+3.62%61.3%+2.92%49.6%-0.15pt
3月14,313-1.33%43.8%-0.56%42.7%-1.18%38.2%+0.15pt
4月14,257+1.06%51.5%+0.08%43.2%-0.91%38.8%-1.97pt
5月14,233+1.64%49.7%+0.53%44.8%+1.68%45.9%+0.04pt
6月14,199+3.05%65.6%+2.84%64.7%+4.12%59.3%+1.07pt
7月14,154+2.40%65.7%+1.52%58.9%+1.82%52.0%-0.58pt
8月10,772+1.12%51.8%+1.52%48.7%+0.89%41.2%-0.24pt
9月10,761-0.04%47.0%+0.39%46.3%-1.86%35.2%-1.82pt
10月14,448+0.12%47.2%-1.01%36.2%-2.74%33.5%-2.87pt
11月14,423+3.04%62.3%+2.34%58.4%+2.90%52.8%-0.14pt
12月14,405+0.31%51.0%+0.44%49.2%-3.23%30.1%-3.54pt

※サンプル数は3区分合計の件数。8月・9月は3回分、他の月は4回分です。

3.なぜ市場区分によって勝ちやすい月が違うのか

背景には、区分ごとに異なる投資家層と資金の流れがあります。以下は集計値から導いた仮説です。

  1. 12月の売りは個人投資家の年内整理:グロースの12月は-3.23%・勝率30.1%で対象4年すべてマイナス。年内に損失を確定して利益と相殺する動きは、含み損を抱えやすい新興株ほど出やすくなります。個人の保有比率が高いグロースに売りが集中し、プライム+0.31%との差は3.54ポイントに開きました。
  2. 1月は反動の買い戻し:12月に売られた反動で年明けは新規資金が入りやすくなります。グロースの1月は+4.19%と3区分で最高、しかも4年すべてプラス。売られすぎた銘柄の買い直しは、値動きの軽い小型株ほど効きやすいという理屈と整合します。
  3. 3月は本決算期末の手仕舞い:3区分そろってマイナス(-1.33%/-0.56%/-1.18%)。年度末の整理は投資家層を問わず起きるため、区分の差が小さくなったと読めます。
  4. 6月は決算一巡後の見直し買い:3月期企業の本決算と株主総会を通過し、材料が出そろう時期です。グロース+4.12%・プライム+3.05%と全区分で強く、プライムは対象4年すべてプラスでした。
  5. 秋はリスク資産が敬遠されやすい:9月・10月はグロースが-1.86%・-2.74%と沈む一方、プライムは-0.04%・+0.12%で踏みとどまりました。相場が不安定な局面では流動性の低い新興株から資金が抜けるためでしょう。
  6. 荒さが季節の振幅を増幅する:グロースの日次標準偏差はプライムの約1.64倍。同じ需給の偏りでも荒い区分ほど月次の差が大きく出ます。月別レンジがグロース7.4ポイント対プライム4.4ポイントになったのは、この増幅効果でしょう。

4.データが示す正解戦略

集計から導けるのは、一年中同じ戦い方をせず月によって主戦場を変えるという考え方です。

  • 新興株に賭けるなら1月と6月:グロースがプライムを上回ったのは4ヶ月(1月・3月・5月・6月)だけ。中でも1月+4.19%・6月+4.12%は水準も勝率も高い月です
  • 9月〜12月のグロースは慎重に:9月-1.86%・10月-2.74%・12月-3.23%とマイナス圏。建玉を軽くするか、プライム中心に組み替えるのが現実的です
  • 通年の土台はプライム:月次平均+1.48%・勝率55.1%・中央値+0.77%と安定し、累積+92.9%は3区分で最高でした
  • スタンダードは年初が主役:1月+3.56%(勝率70.6%)・2月+3.62%と突出。10月は-1.01%・勝率36.2%と3区分で最弱です
  • 11月は区分を問わず攻めやすい:3区分すべてが対象年すべてプラス(+3.04%/+2.34%/+2.90%)で、銘柄選びの自由度が高い月です
  • 3月は無理に張らない:3区分ともマイナスで、プライムでも-1.33%。現金比率を高めて次の買い場に備える時期です

ただし平均的な傾向にすぎません。個別銘柄の成績は業績や需給でばらつくため、月別の傾向は銘柄選びの補助線と考えてください。

5.実践活用――市場区分カレンダーの作り方

(1) 保有銘柄を市場区分で仕分ける

  • まずポートフォリオを3区分に分類します。区分は取引ツールの銘柄詳細で確認できます
  • 区分ごとの投資金額の比率を出します。「グロースが7割」なら、値動きの荒さはプライム中心の約1.6倍です
  • 年率換算では、プライム中心なら34%前後、グロース中心なら55%前後の変動幅を見込みます

(2) 月ごとの比率を決めておく

  • 1月・6月:グロース比率を高める(1月+4.19%・勝率64.2%、6月+4.12%)
  • 2月:スタンダードを厚めに(+3.62%で最高)
  • 3月・4月:全体に守り。グロースは3月-1.18%・4月-0.91%と連続マイナスです
  • 9月〜10月:グロース比率を落としプライム中心へ(10月の差は2.87ポイント)
  • 11月:区分を問わず積極的に。3区分すべてが対象年すべてプラスの月です
  • 12月:グロースの新規買いは見送り、プライム中心で年を越す判断が数字に合います

(3) 売買タイミングと記録

  • 集計は「月末終値から翌月末終値まで」の値動きなので、月末の数営業日で比率を調整するのが定義に沿った運用です
  • 一度に全部を入れ替えず2〜3回に分け、変更幅も10〜20ポイント程度にとどめると、傾向が外れた月の影響を抑えられます
  • 売買のたびに「銘柄・区分・月・損益」を記録し、1年後に区分別・月別へ集計を。傾向どおりに動かない年があってもすぐ方針を変えないことが大切です

6.注意点とリスク

  • 各暦月のサンプルは3〜4回分しかありません:検証期間は46ヶ月(4年弱)で、8月・9月は3回分、他の月は4回分の観測のみ。1回の極端な月が平均を大きく動かすため、月別の数値は「確定した法則」ではなく暫定的な傾向として扱ってください
  • 平均と中央値の差が大きい:グロースは平均+0.76%に対し中央値-0.81%。平均だけを見て「月0.8%上がる」と考えるのは誤りです
  • 手数料とスリッページで実際の成績は目減りします:月末ごとの入れ替えは売買回数が増えます。往復の手数料に加え、板の薄い銘柄では想定より不利な価格で約定するため、集計上のリターンはそのまま得られず、売買頻度が上がるほど差は広がります
  • 市場区分は変わることがあります:区分変更や上場廃止で分類は将来変わり得ます。今回は再編時点の区分で固定し、その後の新規上場銘柄は含みません
  • グロースは対象が少ない:459社・延べ20,197件と、プライムの81,493件に比べ約4分の1。数銘柄の値動きが平均に影響しやすい構造です
  • 検証期間が上昇局面に偏っています:3区分とも期間全体はプラス(+92.9%/+76.6%/+36.4%)。下落が続く相場では月別の並びが変わる可能性があります
  • 月別の傾向だけで銘柄は選べません:業績や需給といった個別要因のほうが損益への影響は大きく、判断材料の一つにすぎません
  • 過去の傾向であり、将来の成績を保証するものではありません:投資判断はご自身の責任で行ってください

7.よくある質問(FAQ)

Q. プライムとグロースでは、どちらに投資すべきですか?

A. 検証期間ではプライムが優勢でした。月次平均は+1.48%に対しグロース+0.76%、期間累積は+92.9%に対し+36.4%です。ただしグロースは1月+4.19%・6月+4.12%と特定の月では上回っており、時期によって使い分けるのが数字に沿った考え方です。

Q. グロースの12月がマイナスなのはなぜですか?

A. 年内に損失を確定して利益と相殺する動きが、含み損を抱えやすい新興株に集中しやすいためと考えられます。グロースの12月は-3.23%・勝率30.1%で対象4年すべてマイナス。同じ12月のプライムは+0.31%で、この弱さはグロース特有の現象です。

Q. グロースの1月は本当に買い場ですか?

A. 検証期間では+4.19%・勝率64.2%、対象4年すべてプラスで3区分の最高値でした。ただし観測は4回分しかなく、今後も続くとは限りません。買い場「だった」という過去の事実として受け止め、資金を集中させすぎないでください。

Q. グロースは値動きが荒いと聞きますが、数字ではどのくらい違いますか?

A. 日次リターンの標準偏差はプライム2.133%、スタンダード2.506%、グロース3.494%で、グロースはプライムの約1.64倍。年率換算では33.7%に対し55.2%です。

Q. グロースの中央値がマイナスなのはどういう意味ですか?

A. 区分内の銘柄を月次リターン順に並べたとき、真ん中の銘柄が-0.81%だったという意味です。平均+0.76%は一部の大きく上昇した銘柄が引き上げた結果で、銘柄選びを外すと平均に届かない可能性が高いと読み替えられます。

Q. 3区分すべてが強い月・弱い月はありますか?

A. 強い月は11月(+3.04%/+2.34%/+2.90%)で、3区分すべてが対象年すべてプラスでした。弱い月は3月(-1.33%/-0.56%/-1.18%)で、本決算の期末は全区分がマイナスです。

Q. サンプルが3〜4回分しかないデータをどう使えばよいですか?

A. 単独の根拠にはせず、他の判断材料と重ねて使うのが現実的です。「業績も需給も良い新興株を見つけたが、いま12月だ」という場面で買う量を抑える、年明けまで待つといった調整に使います。売買の唯一の理由にすると、傾向が外れた年に痛手を負いかねません。

8.まとめ

東証3区分3,724社・延べ164,674件を集計した結果、重要なポイントは5つです。

  1. 勝ちやすい月は市場区分ごとに違いました。グロースは1月+4.19%・6月+4.12%が強く、9月-1.86%・10月-2.74%・12月-3.23%が弱い。プライムは6月+3.05%・11月+3.04%が強く、3月-1.33%が最弱でした。
  2. グロースの凹凸はプライムの約1.7倍。最強月と最弱月の差はグロース7.4ポイント、プライム4.4ポイント。日次標準偏差も約1.64倍で、荒さは特定の月に偏って現れていました。
  3. 通年ではプライムが優勢。期間累積は+92.9%/+76.6%/+36.4%で、グロースがプライムを上回った月は4ヶ月(1月・3月・5月・6月)だけでした。
  4. グロースの中央値は-0.81%とマイナス。平均+0.76%は一部の急騰銘柄によるもので、真ん中の銘柄は負けていました。
  5. 11月は3区分そろって全年プラス、3月はそろってマイナス。共通する月と区分で差が出る月を分けて考えることが実践では有効です。

「グロースは値動きが荒い」という通説はデータでも裏づけられました。ただし重要なのは、その荒さが一年中同じように現れるのではなく特定の月に偏っている点です。9月から12月にかけて重く、年明けから軽い――この季節のリズムを知っているかどうかで、同じ相場観でも結果は変わります。まずは保有銘柄を区分で仕分け、いまがどの区分に追い風の月かを確認してみてください。

なお、ここで示した数値は約4年弱・各暦月3〜4回分の観測にもとづく傾向であり、将来の成績を保証するものではありません。手数料やスリッページの負担も含め、ご自身のルールに落とし込んだうえで活用してください。

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<追伸>
「株システムトレードの教科書」の記事は、機関投資家出身・証券アナリスト検定会員の西村剛が、統計データ・システムトレード・ファンダメンタルズを融合して解説しています。
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