日本株

こんにちは、 今回は、システムトレードからは若干ズレますが、 「テクニカル分析とファンダメンタル分析の違い」 について解説していきたいと思います。

この違いに関しては、いろいろなサイトで取り上げられていますので、 私が思う違いについて解説したいと思います。

執筆者

田村 祐一
田村 祐一

フェアトレード株式会社所属。調査本部アナリスト。統計データを重視したシステムトレードとファンダメンタルを組み合わせて銘柄分析を行う。株主優待先回り買い等の「イベント投資」にも注力。


1.テクニカル分析とは

まずはじめに、「テクニカル分析」について解説します。 テクニカル分析は、 「売買のタイミングを判断する分析手法」です。

株価・出来高、チャートの形状等を、過去の株価データを基に分析し、 将来の方向性と売買のタイミングを掴む手法です。

最近では、テクニカル指標を用い、相場を統計的に分析・検証し、 売買判断を行うシステムトレードとしても普及しています。

つまり、「システムトレード」も、 テクニカル指標を使って売買ルールを作成することから、 テクニカル分析という大枠の中のひとつの分析法に分類されます。

2.ファンダメンタル分析

では、次に「ファンダメンタル分析」について解説していきます。 ファンダメンタル分析は、 「株価の将来を予測する分析手法」です。

需給データや変動要因(政治・経済、金融情勢、決算内容等)を考慮し、 その銘柄が本来あるべき株価を理論的に導き出す手法です。

現在の株価が、この理論価格よりも割高なのか割安なのかによって売買を決定します。

■テクニカル分析、ファンダメンタル分析の具体例

具体例を挙げて説明するのが分かりやすいでしょう。 (※これは、あくまでも私の主観です) 「ミクシィ(2121)」で この2つの分析方法の違いをみてましょう。

「ミクシィ(2121)」は、2014年に 「モンスターストライク」というスマホゲームで業績が急拡大しました。

この銘柄の業績が今後大きく拡大すると思って買いつけすることが、 「ファンダメンタル分析」による売買です。
一方で、この銘柄の株価が「ストップ安となり売られすぎ」と判断して 買い付けするのが、「テクニカル分析」による売買です。 「ファンダメンタル分析」では、 「ミクシィ」の成長性に期待して買い付けしています。

一方で、「テクニカル分析」では、 短期的な需給で売買の判断を下しています。

■追伸

この2つの分析法は、全く異なる分析手法です。 どちらの手法が良い悪いはありません。

よく、片方の分析を重視した投資家の方で、 もう片方の分析を悪く言うことが良くあります。 これは、本当にナンセンスです。

両方の分析法ともに、極めると 利益を出すことができる投資法です。 その投資法が良い悪いではなく、 いかにその手法をマスターできるかが重要です。

これまで、それぞれの手法で成功している投資家の方を見てきましたが、 どの方も、その手法について誰よりも勉強し、誰よりも自信があるといっています。

株式投資は、楽に儲けることは絶対にできないです。 (少なくとも私はそう思っています) どんな投資手法であっても、時間をかけて勉強することで、 その投資法で利益を上げることができるでしょう。

<追伸>
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