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移動平均線と乖離率

移動平均線とは、日、週、月など、一定期間の株価の動きを平均化した折れ線グラフです。日足チャート(5・10・25・75日)、週足チャート(13・26週)、月足チャート(60・120ヶ月)等がよく使用されます。移動平均線が上昇していれば上昇トレンド、下落していれば下落トレンドと判断します。売買判断でよく使われるのは、移動平均線の交差と株価と移動平均線の乖離率です。

移動平均線の交差でよく使われるのは、「ゴールデンクロス」と「デットクロス」です。短期移動平均線が長期移動平均線を下から上に突き抜ける「ゴールデンクロス」、短期移動平均線が長期移動平均線を上から下に突き抜ける「デッドクロス」と呼びます。前者は「買いシグナル」、後者は「売りのシグナル」として使用されます。

株価と移動平均線の乖離率は、株価の移動平均線からの離れ具合を見て、株価の上昇、もしくは下落が行き過ぎかどうかを判断するために使用されます。例えば、「株価が25日移動平均線よりも20%以上低い位置になったら買いのシグナル」といった見方をします。これは、「大きく上昇(下落)した株価は、やがて平均的な水準に戻る」という考えが前提にあります。

【参考:移動平均線(ピンク:5日、赤:25日、青:75日)と乖離率】

出所:システムトレードの達人 達人モード「チャート」画面

今回は一般的に言われている「株価が25日移動平均線よりも20%以上低い位置になったら買いで20%以上高い位置になったら売り」が果たして有効かどうか調べてみました。ルールの詳細は以下の通りです。

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バックテストモード:標準モード

バックテスト期間:2000年1月1日から2019年12月31日

バックテスト対象の銘柄:日経平均採用銘柄

売買単位:金額固定(単位枚数を無視)

買いルール: 終値と移動平均(25日)の乖離率が-20%以下

⇒上記を満たした翌日に成行で買い

売りルール: 終値と移動平均(25日)の乖離率が+20%以上

⇒上記を満たした翌日に成行で売り

【買いルール詳細】

【売りルール詳細】

出所:システムトレードの達人 達人モード「ストラテジーの設定内容」画面

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検証結果は以下の通りです。

運用資産の推移

出所:システムトレードの達人 達人モード「運用資産の推移」画面

■バックテスト結果■

勝率: 69.30 %  
勝ち数: 1,070 回  
負け数: 474 回  
引き分け数: 58 回  
   
平均損益(円): 5,462 円  平均損益(率): 2.73 %
平均利益(円): 13,807 円  平均利益(率): 6.90 %
平均損失(円): -12,707 円  平均損失(率): -6.35 %
   
合計損益(円): 8,750,460 円  合計損益(率): 4,375.36 %
合計利益(円): 14,773,761 円  合計利益(率): 7,387.13 %
合計損失(円): -6,023,301 円  合計損失(率): -3,011.77 %
   
PF: 2.453  
平均保持日数: 4.58 日  

資産曲線が概ね右肩上がりの曲線となっており、それなりに有効なルールだと見て取れます。また、勝率69.30%、平均損益2.73%、PF2.453となっており、統計的には有効な結果と言えるでしょう。

「移動平均乖離率」を使用した投資法は、今回ご紹介した条件以外にもたくさんあります。

よくちまたで話題になる「押し目買い」や「逆張り」といった投資は、この「移動平均乖離率」を元に判断されることが多いのです。

なお、これはあくまで日経平均採用銘柄の傾向です。他の市場については、調べてみると別の傾向が得られるかもしれません。気になる方は、ぜひご自身でも検証してみてはいかがでしょうか。

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