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ボリンジャーバンドとは、中心にある移動平均線「ミッドバンド」を中心に、上にプラス1σ、2σ、下にマイナス1 σ 、2 σの合計5本の線(バンド)を使って表されるテクニカル指標です。σ(シグマ)とは、標準偏差のことで、一定期間の株価のバラつき度合いを示したものです。

そして、「統計上、移動平均線±1σ内には約68.27%、±2σ内には95.45%の確率で株価が分布している」という考えを基に、株価の水準を見ます。一定期間の株価のバラつき(σ)が大きければ、バンド幅は広くなり、小さければバンド幅は小さくなります。ボリンジャーバンドには主に以下の2つの見方があります。

1つは、バンド幅の広がりを見る方法です。バンドの幅が狭い状態がしばらく続いた後、株価が上下いずれかに放れると、株価は放れた方向に大きく動き出すという習性があります。、これを、トレンド転換のシグナルと解釈し、相場の放れた方向に追随する形で買い(売り)を仕掛ける、というのがバンド幅の広がりを使ったトレード法です。

もう1つは、株価とバンドの上下限を比較する方法です。先ほど見たように、「株価は移動平均線±1σ内には約68.27%、±2σ内には95.45%の確率で分布している」という考えから、株価が+2σ(-2σ)の線に達した時、もしくは突破した時を買われすぎ(売られすぎ)と判断し、買いもしくは売りを仕掛けます。

ボリンジャーバンドの計算式は以下の通りです。

【参考:株価チャートとボリンジャーバンド(25日)】 (ピンク:±1σ、赤:25日移動平均線、青:±2σ)    

出所:システムトレードの達人 達人モード「チャート」画面

今回は一般的に言われている「終値がボリンジャーバンド(25日)の-2.0σを下回ったら買いで+2.0σを上回ったら売り」が果たして有効かどうか調べてみました。ルールの詳細は以下の通りです。

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バックテストモード:標準モード

バックテスト期間:2000年1月1日から2019年12月31日

バックテスト対象の銘柄:日経平均採用銘柄

売買単位:金額固定(単位枚数を無視)

買いルール:終値がボリンジャーバンド(25日)の-2.0σを下抜け

⇒上記を満たした翌日に成行で買い

売りルール:終値がボリンジャーバンド(25日)の+2.0σを上抜け

⇒上記を満たした翌日に成行で売り

【買いルール詳細】

【売りルール詳細】

出所:システムトレードの達人 達人モード「ストラテジーの設定内容」画面

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検証結果は以下の通りです。

運用資産の推移

出所:システムトレードの達人 達人モード「運用資産の推移」画面

■バックテスト結果■

勝率: 64.25 %
勝ち数: 6,051 回
負け数: 3,367 回
引き分け数: 69 回
平均損益(円): 2,807 円   平均損益(率): 1.40 %
平均利益(円): 18,151 円   平均利益(率): 9.08 %
平均損失(円): -24,710 円   平均損失(率): -12.36 %
合計損益(円): 26,630,592 円   合計損益(率): 13,315.91 %
合計利益(円): 109,829,704 円   合計利益(率): 54,916.30 %
合計損失(円): -83,199,112 円   合計損失(率): -41,600.39 %
PF: 1.320
平均保持日数: 77.17 日

資産曲線が概ね右肩上がりの曲線となっており、それなりに有効なルールだと見て取れます。また、勝率64.25%、平均損益1.40%、PF1.320となりました。

勝率は6割を超え、平均損益もプラスですので、統計的にはやや有効な結果と言えるでしょう。

運用資産の推移をみると、下落相場でうまく機能することができていません。

その場合には「RSI」や「移動平均乖離率」等のテクニカル指標と組み合わせることで、より利益が期待できる戦略に変化します。

このボリンジャーバンドは、とても使い勝手の良いテクニカル指標ですので、
ぜひ、「ボリンジャーバンド」に注目してみるとよいでしょう。

なお、これはあくまで日経平均採用銘柄の傾向です。他の市場については、調べてみると別の傾向が得られるかもしれません。気になる方は、ぜひご自身でも検証してみてはいかがでしょうか。

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