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株価変動率・ボラティリティは、どちらも一定期間内の株価の動きにどの程度の幅があるのかを示す指標です。株価の動きが荒い銘柄は、「株価変動率が高い」や「ボラティリティが高い」と表現します。一方、株価の動きが緩やかな銘柄は「株価変動率が低い、ボラティリティが低い」と表現します。株価変動率やボラティリティを単独で売買判断に使用することは難しいですが、他の売買判断と併せて活用することで、成績を改善させることがあります。例えば、既存の買いの条件に、「ボラティリティが〇%以下」という条件を加えることで、変動の激しい環境の時は売買を見送る、といったルールにすることもできます。

この記事を書いた人

西村剛
西村剛

フェアトレード株式会社 代表取締役。機関投資家出身で統計データを重視したシステムトレードに注力。2011年株-1グランドチャンピオン大会で+200.4%、2012年+160.1%、2013年157.0%を叩き出し三連覇達成。証券アナリスト検定会員。システムトレードを使った定量分析と、これまでファンドマネジャーとして培ったファンダメンタルズ分析を融合した新しい視点で株式市場を分析し、初心者でもわかりやすい言葉を使った解説に定評がある。

今回は「株価変動率・ボラティリティが20%」での売買が有効かどうか調べてみました。

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バックテストモード:標準モード

バックテスト期間:2000年1月1日から2019年12月31日

バックテスト対象の銘柄:日経平均採用銘柄

売買単位:金額固定(単位枚数を無視)

買いルール:ボラティリティが20%以下

⇒上記を満たした翌日に成行で買い

売りルール:ボラティリティが20%以上

⇒上記を満たした翌日に成行で買い

【買いルールの詳細】

【売りルール詳細】

出所:システムトレードの達人 達人モード「ストラテジーの設定内容」画面

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検証結果は以下の通りです。

運用資産の推移

出所:システムトレードの達人 達人モード「運用資産の推移」画面

■バックテスト結果■

勝率: 50.58 %
勝ち数: 5,731 回
負け数: 5,600 回
引き分け数: 56 回
平均損益(円): 5,427 円   平均損益(率): 2.71 %
平均利益(円): 36,304 円   平均利益(率): 18.15 %
平均損失(円): -26,118 円   平均損失(率): -13.06 %
合計損益(円): 61,797,235 円   合計損益(率): 30,898.64 %
合計利益(円): 208,059,621 円   合計利益(率): 104,031.18 %
合計損失(円): -146,262,386 円   合計損失(率): -73,132.53 %
PF: 1.423
平均保持日数: 120.36 日

資産曲線が概ね右肩上がりの曲線となっており、それなりに有効なルールだと見て取れます。また、勝率50.58%、平均損益2.71%、PF1.423となっており、統計的にはやや有効な結果と言えるでしょう。

また、ボラティリティが高い局面では、銘柄を安く買い付けできる反面、「買い付けする銘柄」や「買い付けするタイミング」によっては、大きな損失を被るリスクがあります。
こういった局面では、短期的に急落している銘柄を指値で買い付けする「押し目買い戦略」が有効といえるでしょう。

このようにテクニカル指標のみならず、ほかの戦略と組み合わせてみることでより好成績を取ることができるかもしれません。

なお、これはあくまで日経平均採用銘柄の傾向です。他の市場については、調べてみると別の傾向が得られるかもしれません。気になる方は、ぜひご自身でも検証してみてはいかがでしょうか。

効果が期待できる暴落相場の対処法|【システムトレードの達人公式ブログ】

<追伸>
コロナショックで相場が大きく動いている最中ですので、今の株価動向が気になる方も多いかと思います。
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