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最大ドローダウンとは 売買ルールを運用した際に起こる「最大の損失額」のことを言います。下の図をご覧ください。

例えば、上図で、A、B、Cの3つの時点でそれぞれ損失が発生しているとしたとき、最大ドローダウンはC時点の「200 万円」です。つまり、資産額のピークから「200 万円損失」を抱えた状態です。最大ドローダウンは、「損失の大きさが自分の耐えられる水準か」、そして、「そもそも資産を大きく失うほど、リスクの高い売買ルールかどうか」を評価する際に使用します。

なお、このプログラムで使用する、検証ソフト「システムトレードの達人」では、最大ドローダウンが2つ表示されます。「簿価ベース」の最大ドローダウンと「時価ベース」の最大ドローダウン の2つです。もしかすると、ここで「簿価?時価?」と疑問に思っている方もいるかもしれません。 案外、この「簿価と時価」を把握している人は、少ないので、ここで覚えてしまいましょう。難しい内容ですので、少し説明が長くなりますが、頑張ってついてきて下さい。

この記事を書いた人

西村剛
西村剛

フェアトレード株式会社 代表取締役。機関投資家出身で統計データを重視したシステムトレードに注力。2011年株-1グランドチャンピオン大会で+200.4%、2012年+160.1%、2013年157.0%を叩き出し三連覇達成。証券アナリスト検定会員。システムトレードを使った定量分析と、これまでファンドマネジャーとして培ったファンダメンタルズ分析を融合した新しい視点で株式市場を分析し、初心者でもわかりやすい言葉を使った解説に定評がある。


「簿価ベース」の最大ドローダウンとは、 ドローダウンを計算する際に、「直前の簿価」から「現在の時価」までの下落幅を計算したものです。そして、 「時価ベース」の最大ドローダウンとは、ドローダウンを計算する際に、「直前の時価」から「現在の時価」までの下落幅を計算したものです。言葉だけでは、分かりにくいと思いますので具体例を出します。例えば、下記のような状態のシステムトレーダーがいたとしましょう。

この例では、直前に株価が上昇し、310 万円まで増えています。
このときの「簿価と時価」は、それぞれ以下の通りです。

  • 「簿価」は、購入額である300万円
  • 「時価」は、そのときの評価額である310万円

そして、その後、270 万円まで株価が下落し270 万円まで減少しました。
そのときの「簿価と時価」は、それぞれ以下の通りです。

  • 「簿価」は、購入額である300万円
  • 「時価」は、270万円

以上から、それぞれの最大ドローダウンを計算すると「簿価ベースの最大ドローダウン」、「時価ベースの最大ドローダウン」は、それぞれ以下のようになります。

簿価ベース:300万円(購入額)-270万円(現在の評価額)= 30万円

時価ベース:310万円(評価額)-270万円(評価額)= 40万円

最大ドローダウンについて、 時価ベース、簿価ベースどちらを重視するかは好みです。ただし、私の場合は、時価ベースのドローダウンを重視しています。違いを挙げるとしたら、直前の簿価金額を使って比べてどのくらい減少したのか。または、直前の評価額(時価)を比べてどのくらい減少したのかというくらいの話です。ぜひ、今回の内容を参考にしながら、 検証をするときは、最大ドローダウンの数字にも着目してみましょう。


暴落局面で重要な手仕舞いの仕方 |システムトレードの達人公式ブログ

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