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こんにちは、今回は「サイコロジカルライン」についてご紹介していきます。

「サイコロジカルライン」とは、投資家の心理を売買に生かそうとして生まれた投資手法です。

サイコロジカルラインは、一定期間(一般的12営業日で算出)の中で上昇した日数が何%になっているかを計算したテクニカル指標です。

このテクニカル指標の使い方は、

数値が25%以下になると割安、
75%以上になると割高、

と判断されています。

具体例を挙げると、12営業のうちに、株価上昇して引けた日が2日、下落した日が10日あったとしましょう。

このときの「サイコロジカルライン」の数値は、「2勝÷12営業日=16.6%」となります。

「12日のうち、上昇した日が2日しかなければ、近いうちに上がるだろう!!」ということが、このテクニカル指標の考え方ということですね。
そこで、この使用法でトレードした場合に、利益を上げることができたのかを検証してみましょう。では、まずはじめに検証条件を確認していきましょう。

この記事を書いた人

田村 祐一
田村 祐一

フェアトレード株式会社所属。調査本部アナリスト。統計データを重視したシステムトレードとファンダメンタルを組み合わせて銘柄分析を行う。株主優待先回り買い等の「イベント投資」にも注力。



検証条件は、以下の通りです。
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検証対象:全銘柄
検証期間:2000/01/01~2014/07/31
1銘柄当たりの投資金額:20万円

【買い条件】
・サイコロジカルライン(12日)が25%以下になったら、翌日成行買い

【売り条件】
・サイコロジカルライン(12日)が50%以上になったら、翌日成行売り(手仕舞い)
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上記が、今回の検証条件です。

「サイコロジカルライン」が25%以下(=割安)となったら買い、
50%(=標準)になったら売るという戦略です。

仮に、勝率が高く、1トレードあたりの平均損益がプラスならば、
「サイコロジカルライン」を使用した投資法は有効と言えるでしょう。

では、上記条件で検証した場合に、どのような検証結果になるでしょうか。

検証結果は、以下の通りです。

【検証結果】サイコロジカルライン
saikoro

勝率: 59.81 %
勝ち数: 122,277 回
負け数: 82,155 回
引き分け数: 4,039 回

平均損益(円): 1,893 円  平均損益(率): 0.95 %
平均利益(円): 16,409 円  平均利益(率): 8.20 %
平均損失(円): -19,617 円  平均損失(率): -9.81 %

合計損益(円): 394,716,393 円  合計損益(率): 197,367.55 %
合計利益(円): 2,006,389,740 円  合計利益(率): 1,003,223.74 %
合計損失(円): -1,611,673,347 円  合計損失(率): -805,856.19 %

プロフィット・ファクター(総利益÷総損失): 1.245
平均保持日数: 41.66 日

以上が、検証結果です。検証結果を見てみると、
勝率は59.81%、平均損益は0.95%です。

勝率は6割近く、平均損益もプラスですので、
統計的に有効な戦略といえそうです。

ただし、運用資産の推移を見ると、2007年から2009年の下落相場では、損失が拡大しています。

当然と言えば当然ですが、下落相場では
あまり機能しないテクニカル指標と言えるでしょう。

「サイコロジカルライン」は、使うタイミングさえ間違えなければ、裁量トレードでも機能する指標と言えるでしょう。くれぐれも下落相場での使用は厳禁ですね。

■追伸

このテクニカル指標は、「株価の下落幅」を読み取ることはできません。

例えば、10日連続下落している銘柄でも、下落幅が「5%」の銘柄があれば、「20%」の銘柄があるでしょう。

下落幅が異なれば、当然その後の動きも異なることでしょう。
よって、このテクニカル指標を使用して、売買ルールを作成する場合には、
必ず「下落幅」を定義する条件式を追加することをオススメします。
・前日比(前日比-5%下落 等)
・移動平均乖離率(終値と5日移動平均の乖離率が-10%以上 等)

などの条件と組み合わせると相性が良いでしょう。
ぜひ、試してみてくださいね。

<追伸>
コロナショックで相場が大きく動いている最中ですので、今の株価動向が気になる方も多いかと思います。
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